ま か せ な さ い。
凋落する日本勢にTesla(テスラ)が力強くささやく…
顧客満足度調査会社のJDパワーが2020年米国自動車初期品質調査(IQS)の結果を発表。Teslaがランキング初登場で堂々の最下位デビューを飾りました。
IQSは納車後90日間の車100台あたりの苦情件数を集計したもので、今年は購入とリース合わせて8万7000台以上を対象に調査しました。
結果はご覧のように起亜(キア)とダッジが136件で首位に並び、米国産が34年の調査史上初めて首位にランクイン。続いてシボレー、ダッジ・ラム、 ジェネシス、三菱、ビュイック、GMC、フォルクスワーゲン、ヒュンダイまででTOP10です。
高級車は軒並み苦戦していますが、これは機能が複雑なこととも関係があるのではないかとJDパワーはフォローしていますよ。ジャグアとランドローバーは予想圏内とJalonipブログなんかは書いてますけどね。
ちなみに自動車業界全体の平均は166件です。
Teslaは35州で集計
米国内15の州では製造元の許可がないと調査できないのですが、Teslaは一度も調査を認めていないので正式参加ではありません。JDパワーのDave Sargent自動車安全調査担当VPがウェブキャストで明らかにしたところによると、残る35の州で調べて1200件を超える回答が集まったので、そこから全米の推定値を求めたんだそうですよ?
苦情は主に外装
EVなんだから中身が問題なんだろうなーと思ったら、「Teslaの苦情は外装が圧倒的に多い」のだとか。Sargentさんはこう語っています。
EV製造だから、ではない。バッテリーやモーター自体の問題は比較的少なくて、苦情の大多数はドア、ペイント、パネルに関するものだった。ほぼすべての自動車メーカーが粗方解決済みのところが、Teslaはまだ解決できなくて苦労しているのだ。(Forbesより)
そういえば建てつけが悪いって話は創業当初からありましたもんね。まだまだなのか…。
日本車も軒並み後退
それにしても、かつてランキング上位を独占した日本車ブランド。いま平均以上なのは三菱、レクサス、日産のわずか3つです。代わってどん底から這い上がるダッジ、フィアット・クライスラー、あと韓国勢の健闘が目立ち、車種別アワード獲得数上位もヒュンダイが最多の7モデルでBMWが6モデル、フォードと日産が3モデル、トヨタが2モデルという順番になっていますよ。
いやあ、新参Teslaの心配してる場合じゃなかった…とほほ…。
Source: J.D. Power、Jalonip、Forbes