ヤマハが作ってた「さいきょうのe-Bike」が実際に発売されることに

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  • author かみやまたくみ
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ヤマハが作ってた「さいきょうのe-Bike」が実際に発売されることに
Image: ヤマハ発動機

盛りまくりといっても過言ではない!

本日2020年7月29日、ヤマハ発動機(以下ヤマハ)が新作e-Bike「YPJ-MT Pro」を発表しました。

YPJ-MT Proは、電動アシストユニットを搭載したマウンテンバイク(MTB)なんですが、トレイル(山道)を駆け巡って楽しむことに特化しており、同ジャンルの中でも相当にガチで高性能なプロダクトになっています(たぶん東京モーターショーで参考展示されていた最強感溢れるプロトタイプ電動MTBの製品版)。

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Image: ヤマハ発動機

「自転車で山の中を走るの!?」という人もいるかもしれませんが、実はスポーツ競技にもなっていたりして、そういった遊び方をする人が一定数います。山を駆け上り、行く手を遮る木々を回避しながら爆速で下っていきます。エクストリームでスリリング、自転車を自分の手足のごとく駆れたときに脳内で放出されるアドレナリンの量はすさまじいです。脳汁〜。

その一方で、必然的に自転車で急勾配の山道を上ったりもしなければならず相応の脚力(トレーニング)を要求される・操縦に慣れがいる、といった敷居の高さがあります。が、前者については電動アシストで解消でき、結果としてハンドリングなどの遊びとしてのおもしろさに直結する部分だけに集中できるようになるというわけです。電動MTBは車体が重めになりがちでもあり、e-Bike化はかなーり合理的。

気持ちよさを狙った美しい電動MTB

YPJ-MT Proはそうした極めてハードな利用を想定したe-Bikeであり、フレームは専用に開発され、使用されているパーツ類も最高峰と言えるものばかり。

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Image: ヤマハ発動機

まず目が行くのが、その独特なフレームの形状です。

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Image: ヤマハ発動機

パーツ類を取り去ったこの図がわかりやすいと思いますが、トップチューブもダウンチューブも2本のチューブで構成されており、その間にサスペンション機構やバッテリーなどが収まっています。フレーム剛性の確保・車体の重量バランスの最適化・取り回しの向上・重心を安定化といった複数の狙いがあってこの形状になっているとのこと。

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Image: ヤマハ発動機

バッテリーや電動アシストユニットも違和感なく組み込まれていて、そこにブルー×シアンを基調としたヤマハレーシングカラーがのせられています。完全なる機能美の域。

タフで高性能な電動アシスト

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Image: ヤマハ発動機

電動ユニットには小型化・軽量化が図られた「PW-X2」が採用されています。アシスト段階は5段階、走行可能距離は公称だとスタンダードモードで96km、エコモードで133km、プラスエコモードでは197km。だいぶタフです。定格出力は240W。

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Image: ヤマハ発動機

サイクリングダイナミクスを知る上で重要な、走行速度・ペダル回転数・ペダルにかかる力(トルク)・勾配を計測できるようセンサーを4つ搭載。オートマチックアシストモードではハイモード/スタンダードモード/エコモードを自動で切り替えてくれます。e-Bikeらしく「細かく考えなくても快適に乗れる」ようになっています。

各種パーツも最高水準で高精度

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Image: ヤマハ発動機


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Image: ヤマハ発動機


YPJ-MT Proは、サスペンションが前後に2つあるフルサスMTBです。リアサスをトップチューブ内に配置する形状は、大きな凹凸が連続する山道でも路面追従性(タイヤが地面を離れないようにできる性能)を失わないように考慮した結果とのこと。

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Image: ヤマハ発動機


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Image: ヤマハ発動機


コンポーネントは滑らかな変速に定評のあるシマノのDEORE XTで、激しいアップダウンを走るのに最適な11-46Tのワイドレシオ設定。ブレーキには制御性良好な油圧ディスクブレーキ MAGURA MT Thirtyが採用されています。精度の高いハイエンドなパーツが使われまくっており、バイクとシンクロする気持ちよさがバシバシくるやつでしょう。脳汁〜。

YPJ-MT Proは9月25日にYPJ Pro Shopにて発売予定です。メーカー希望小売価格は税込66万円と値段もさいきょうクラス! e-Bikeがもっと普及したら、こういった製品の価格も落ち着いていくのでしょうか。

Source: ヤマハ発動機(1, 2, 3), 日本自転車競技連盟

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