長時間飛行が可能なドローンはハイブリッドエンジン搭載機が主流か

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長時間飛行が可能なドローンはハイブリッドエンジン搭載機が主流か

産業用のハイパワードローンの世界だと、ガソリンはまだまだ侮れません。

ドローン展示会「ジャパンドローン 2020で展示されていたドローンはほとんどが産業用。いわば、はたらくドローン大集合の会といえます。

いろいろ見ていくうちに、意外とエンジン搭載機が多いことに気が付きまして。エンジンで発電してモーターを駆動する、ハイブリッドシステムで飛ばしているのか。おもしろい。

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Photo: 武者良太

アイザワのブースで聞いてみると、「弊社のケースですと巨大インフラの監視だけではなく、コンクリートの補修もドローンにやらせるので、飛行時間が長く、エネルギーチャージ時間も短くてすむエンジン搭載ドローンを扱っています」とのこと。

しかしこのドローンは面白い。エンジンの後ろにエキゾーストが伸びており、まるでバイクのようじゃないですか。この駆動部を載せるために、H型のフレームを使っているそうですよ。

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Photo: 武者良太

エアロジーラボAeroRange1は、ハイブリッドエンジン搭載ドローンの先駆けといえる存在。エンジンのパワーをそのまま使うとなると各プロペラのコントロールが難しいし、構造も大きく重くなってしまうようで、エンジン発電からのバッテリー駆動となったようです。

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Photo: 武者良太

ラジコン好きの方にはお馴染み、フタバのブースには、小川精機製のエンジンが。水平対抗2気筒エンジン、熱い! ラジコン用と思いきや、固定翼のUAV・ドローン用なんですって。このGF80TU-FIは2気筒4ストローク80ccエンジン。低燃費で高度3000mの空も飛べるみたい。ロマンですねぇ。

Source: ジャパンドローン2020