買ったあとに進化する系ガジェット筆頭のJabra(ジャブラ)。
米Gizmodoの記事でもご紹介した、Jabraの新完全ワイヤレスイヤホン「Elite 85t」。さきほど日本でも製品発表がありまして、国内価格が2万6800円(税別)、本日9月29日予約開始ですよ! 発売は11月12日より。
さらに、前モデルの「Elite 75t」もファームウェアアップデートでノイズキャンセリング機能が使えるようになります。このアプデは10月中旬に提供予定。Elite 75tは先日のアップデートで「MySound」という耳の特性に合わせた音質に調整する機能もリリースされています。そういえばAppleのAirPods Proもアップデートで「空間オーディオ」が追加されていますよね。買ったあともどんどん進化しちゃう最近のイヤホン、買う側としてはなかなか選ぶのが難しいですね...。
Elite 75tと85t、どっちを選べばいい?
で、前モデル75tと新モデル85t、どっちもノイキャン搭載ですが何が違うのでしょう? ギズモードもまだ85tを触ることができていませんので、スペックだけでも比較していきましょう。
ノイズキャンセリング機能
Jabraによると85tのほうがノイズキャンセリングの精度は高いとのこと。
75tと85tではノイキャンに使うマイクの数が違います。75tはもともとヒアスルー機能(外音取り込み)に使っていたマイクをノイズ検知にも使用するとのこと。対して85tはイヤホンの外側だけでなく内側にもノイズを拾うためだけのマイクが搭載されていて、より高い精度でノイズキャンセリングができるのだとか。
また、75tはドライバ(音を出すパーツ)が6mmだったのに対し、85tは2倍サイズの12mmドライバを採用しています。ノイズキャンセリングはノイズの逆位相の音を流して雑音を消すので、ドライバーが大きい方が対応できるノイズの許容量も大きく、結果として音質への影響も少ないはずです。
さらに、85tにはノイズキャンセリング専用の新開発チップセットを搭載しているとのこと。このようにスペックだけで見るとノイキャン性能はやはり85tのほうが良さそう。早く実機を使ってみたいですね...。
音質
Jabraによると、ドライバが倍のサイズの85tのほうが音質面でも優れているとのことでした。ちなみに75tにアップデートで追加された「MySound」は85tでももちろん使えます。
バッテリー
バッテリーの持続時間は以下のとおり。85tのほうがバッテリーのもちは良いです。
Elite 75t
ANC オフ時: 最長28時間(イヤホン単体で7.5時間、充電ケースでさらに20.5時間)
ANC オン時: 最長24時間(イヤホン単体で5.5時間、充電ケースでさらに18.5時間)
Elite 85t
ANC オフ時: 最長31時間(イヤホン単体で7時間、充電ケースでさらに24時間)
ANC オン時: 最長25時間(イヤホン単体で5.5時間、充電ケースでさらに19.5時間)
充電ポートはどちらもUSB-C。そしてどちらも無線充電対応です(75tは無線充電対応モデルと非対応モデルがあるので注意)。
防塵防滴性能
ここ、注意です。防塵防滴の性能は75tのほうが上なんです。
75tシリーズには「Elite 75t」と「Elite Active 75t」の2モデルあり、それぞれの防塵防滴スペックはIP55、IP57。
対して85tはIPX4と少し控えめなスペックで、防塵にいたっては省略されています。マイクの数が75tよりも多いので、同じ性能は実現できなかったのかもしれません。
サイズ・重量
イヤホン本体の重量は75tが5.5gなのに対し、85tが7g。1.5g重くなっています。
サイズについても約1.2mm弱ほど85tのほうが大きいとのこと。
価格
執筆現在、AmazonではElite 75tが1万7000円弱、Elite Active 75tが2万円前後。
Elite 85tは税込みで2万9000円前後ですから、1万円前後の差があります。
ノイキャンと音質重視なら85t、スポーツ用途なら75tシリーズ
その他、物理ボタンやコーデック(SBC、AAC対応)などの仕様はだいたい同じ。
75tと85tを比べると「できることの数」は変わりませんが、ひとつひとつのクオリティは85tのほうが高そうですね。ただし防塵防滴性能だけは75tのほうが優勢なので、運動に使う人やこまめに水で掃除したい人は「Elite Active 75t」を選ぶのが良さそうです。
それにしても、ノイズキャンセリングが楽しめるイヤホンがだんだん安くなってきてますね。いずれノイキャンが当たり前になって、次は「アプデで新機能が搭載される」がイヤホンのトレンドになる予感...。85tにはどんな機能が追加されるのか、今から楽しみです。