横向きに寝ても快適!
先日取り挙げました、着けたまま寝られるスリーパー型のワイヤレス・イヤフォン「Sleeper Wireless」。眠りが浅く、毎朝子供のドタバタした足音や家族の生活音で不本意に目覚めてしまう筆者が実際に購入し、1週間近く使用したリポートをお届けします。
開封の儀
まずは店頭で売られている姿をご覧ください。
ご覧の通り黒い箱に入っており、中には説明書と本体、そして充電用のケーブルが専用ポーチに入っていました。シンプルでいいですね。
装着した感想
イヤーピースは2cmほどですが、耳に当たる部分は1cmあまりの小ささです。これはハウジングと一体化したソフトシリコン製で、耳に挿すと収まりが良く、たとえ片側だけ挿したまま全体をブラーンとブラ下げても、すぐにすっぽ抜けるようなことはありません。
首にかかるネックバンドは太くなっていて、予め首を挟むよう湾曲しているため首に馴染みやすいのも良いところです。なので寝返りを打ってもズレにくい、という利点があります。
実際に寝てみた
これまで普通の耳栓を使っていた筆者ですが、横向きで寝ると耳栓の芯が耳の穴のどこかをピンポイントで圧迫するので痛みで起きることもありましたし、気付いたら耳から取れていたこともしょっちゅうでした。ですが「Sleeper Wireless」のイヤーピースは愛用の耳栓より短く、全部が耳の穴に収まるので、耳を枕に押し付けて頭をグリグリしても痛さはなく、違和感もほぼありません。起きたら耳から抜けていることもあるにはありますが、耳栓ほどではありませんでした。
寝るときに使うから音質は気にしないけど…
寝るときに使うから別に音質を求めないけれど、音はとてもクリアで、さすがイヤフォンを得意とするADV.って感じです。目的のホワイトノイズで生活音が遮られれば、もうそれで満足です。
ちなみにですが、起床するときはiPhoneのアラームで起きるのですが、そのときは音楽再生が止まり、イヤフォンではなくiPhone本体からアラーム音が鳴ります。イヤーピースを突っ込んだままでも、アラームは聞こえてくるので心配はなさそうです。
一晩でiPhoneが食う電気は?
この検証は2種類行いました。ひとつはおよそ7時間の睡眠中、8時間モノのホワイトノイズをYouTubeに繋ぎっぱなしで、もうひとつはiPhone内に保存した5~10分程度のホワイトノイズおよび環境音をApple Musicでリピート再生する、というものです。
「Sleeper Wireless」の電池寿命はおよそ7時間。ですが問題はiPhoneの充電です。これは起きた時の残量が、YouTubeだと40~50%の間で、音楽アプリ再生だと78%前後という結果になりました。やはりYouTubeだと画面が点灯しっぱなしというのが、電池を食う原因なのでしょうね。それが再生中に真っ黒の画面になる動画だとしても、です。
The latest BT version 5.0 chipset provides lightning-quick and rock solid wireless connection to your smartphones, with 7-hour continuous music play time that will last through your marathon zoom conference or you sleep through the night.
— ADV. (@advsound) September 26, 2020
SLEEPER WIRELESS#advancedpic.twitter.com/BiX3xzsdGL
オススメのホワイトノイズ
個人の好みではありますが、まずザーザー降る雨音や川の流れは超定番です。ゴーっというだけの飛行機内の音も同じく。また一定のリズムを刻む、電車のガタンゴトンといった走行音や、リラックスできる波の音も良いですね。コロコロとした秋の虫の鳴き声、遠くでひぐらしが鳴く音も癒やしを感じられます。
一方で、意外とダメだったのがカフェや空港のラウンジ、そして街の雑踏といった人がいる空間で録られた音。普段ならこれらも落ち着くので、聞きながら寝てみたのですが…人の話し声やマイクを使ったアナウンスが突然始まるので、これらは睡眠には不向きでした。もし音量を極小にできたらアリかもしれませんが、それだと家族の生活音を遮れないのです。
もうひとつ細かいところですが、リピート再生するときは音が突然始まるものよりも、フェイドインするタイプが良いと思いました。ウトウトしている状態だと、これも完全な入眠を妨げかねません。
ホンのちょっと気になる点
欠点らしきものは今のところありませんが…強いて言うなら使用中にLEDが一定の間隔でチカチカ光るというところ。もし横向きで寝ていて、この操作部が目に近いと眩しい! と感じることがあるかもしれません。ですがそれは目から離せば良いだけの話。あまり問題にならないかと思います。
あとは挿しっぱなしで外耳炎にならないか? そして音量に気を付けていないと難聴にならないか? また耳の穴がクサくならないか? というところ。この辺はもっと長く使って変化が起こるかどうかってとこでしょうかね。一応、気にしておいて損はないと思います。
SLEEPER WIRELESS
— ADV. (@advsound) September 12, 2020
Silicone Uni-body Wireless Earphones
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お手頃で後悔しない買い物
価格は2,700円。スリーパーは有線なら1,000円台のものがいくつもありますが、寝返りを打っても絡まいという点でこのワイヤレスに軍配が上がります。マイクもあるので、もちろんオンライン会議でも活躍しますし、普段の音楽再生に使ってもOKです。
とはいえ、眠りが浅い人にはホントにお勧めです。私は今夜もコレを着けて寝るとします。では、おやすみなさーい。
Source: M.I.D.C-audio, Twitter, ADV.
Reference: NHK