イギリスでSIMロック端末の販売を禁止、2021年12月から

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  • author そうこ
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イギリスでSIMロック端末の販売を禁止、2021年12月から
Photo: thanmano / Shutterstock.com

アンロック!

イギリスの情報通信庁が、SIMロックされた携帯電話端末の販売を2021年12月から禁止することを発表しました。消費者にとってキャリアを選びやすく、乗り換えやすくするのが目的。

イギリスでは、すでにアンロック端末をスタンダード端末として提供するキャリアがある一方で、キャリア縛りのSIMロック端末を手掛けるキャリアも多くあります。ロック解除は、例えば有料だったり、例えば一定期間の利用が条件になっていたりと、消費者にとって端末・プラン選びの1つの要素になっていることは間違いなし。英国情報通信庁のリサーチによれば、キャリア乗り換えを検討したユーザーの1/3以上が、アンロックの手間が面倒でやめてしまうのだといいます。つまり裏を返せば、ロックしておくことでキャリアは一定のユーザーを囲いこめるわけで、キャリアにとっては都合がいいやり方なんですよね。

今の世の中、インターネットはライフライン。であれば、多くの人がそのライフラインに繋がるためのツールも、多くの人に手に届きやすくする必要があるわけで。となれば、消費者にとってもっと優しい形へと、国が動いてくれるのはありがたいことこの上なし。日本でも、政府が携帯電話プランの値下げを各キャリアに要請しており注目(期待)されています。イギリス、ひいては海外の今後の動きしだいでは、そのうち日本でもアンロック端末が主流になる可能性も。

SIMロック端末販売禁止の他にも、英国情報通信庁は、契約の際、契約書にサインする前に契約内容の要約を文書で消費者に提供するなども、新ルールに盛り込みました。ちなみに、この契約内容要約には、契約キャリア(プラン)で提供される最も遅い通信速度(最悪でもこのスピードは保証されるはず)も明記する必要があります

Source: Ofcom via The Verge