シリコーンが反発し楽に漕げる。FREE POWER自転車に歩くように走る「Root One」が仲間入り

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  • author 岡本玄介
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シリコーンが反発し楽に漕げる。FREE POWER自転車に歩くように走る「Root One」が仲間入り
Image: CYCLE OLYMPIC

ハンドルを引っ張り「綱引きの理論」で楽に漕げます。

普通の自転車よりペダルが少し前にあり、高い位置で手前に傾いたハンドルを持つ、ユニークな自転車「Root One」。これはハンドルを手前に引っ張ることで上体を安定させ、全身の筋力を効果的に使いつつ、それをペダルを踏み込む力に変換して漕ぐ、というもの。

そのコンセプトは、「歩くように走る」となっています。

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Image: CYCLE OLYMPIC

シリコーンの反発で楽に漕げる「FREE POWER」

加えてこの自転車には、ペダルと共に回るギアクランク内にシリコーンのリングが装填されており、その反発で漕ぐのが楽になるアシスト機構「FREE POWER」が使われています。自転車に乗る姿勢から考え直した、上り坂でも楽チンな1台なのです。

Video: Cycle Olympic/YouTube

細かなこだわりが随所に見られる

サドルとクランクは垂直線上に並んでいないので、地面に足を着いてもペダルにぶつかることもありません。他にもこだわりは随所に見られ、握りやすいグリップや、土踏まずの位置で漕げる薄くて幅の広いペダル、軽くてグリップ力の高いワイドタイヤ、踏ん張ってペダルに力を伝えるのための安定したサドルが一連の動作をサポートします。

またクランクは短いため、ペダルの回転径が小さく、膝の上下運動や筋肉への負担が軽くなるよう設計されています。ついでにハンドルを180度回転させれば、全長が少し短くなるので狭い場所に収まりやすくなる…なんてことまで考えられています。

全部で5つのモデルがある

「Root One」には、時速14kmに達すると遠心力で変速するオートマの自動変速モデルが作られています。現在あるのは、外装8段モデルの「S8」と自動2段モデルの「S2」が7万円、外装3段モデルの「F3」と自動2段モデルの「F2」が6万5,000円、そしてフレームを手作りする外装10段モデルの「S10J」が23万円となっています。

基本的な構造は普通の自転車なのですが、乗りやすさを追求するとこういうカタチになるんですね。自転車は、まだまだ進化する余地がありそうな気がします。

Source: FREE POWER, YouTube, Instagram via CYCLE OLYMPIC