コンセプト通りならSF映画の世界が実現しそう。
真空管を通る移動手段を作っているVirgin hyperloop(ヴァージン・ハイパーループ)が、山や森を抜けて街を繋ぐネットワーク、ステーションの内装、および28人の乗客がポッド内部でどのように過ごすのかを示したコンセプト映像を公開しました。
クリーンなデザインが好印象
駅もポッドも未来的で清潔感あふれるデザインとなり、線路は壁も屋根も密閉され、太陽光パネルが敷き詰められている様子が見て取れます。
ポッド内はひとり掛けとふたり掛けの座席があり、背もたれ背面にある木目のパネルは到着予定時間や現在の速度、また到着のお知らせなどを表示する電光掲示板になっています。そして線路は山間部では森の上や山の中を進み、海沿いの都市では海底トンネルからターミナル駅に乗り入れます。
これを実現させるには大規模なインフラ整備が必要ですが、最高時速は1,080kmでカっ飛ばすので、県や州、はたまた国を超えた都市への通勤・通学がアっという間。人々の往来による経済効果も期待できそうです。
完成予定は2030年
今のところ、2017年には時速387kmの最高速度で記録を更新したり、2020年11月には「XP-2」ポッドが時速172kmで初の乗客走行テストに成功したことがありました。この時に進んだ距離は500mでしたが、将来は何千、何万kmもの真空管が欧米各地やインドの一部に作られるよう、議論が重ねられているとのこと。
ちなみに中国では最近、最高時速620kmで走るリニアモーターカー試作機が発表されましたし、未来の移動は磁力とモーター方式がアツそうですね。
Source: YouTube, Virgin Hyperloop via Mashable