不思議な幾何学模様には意味があった!
2月18日、めでたくNASAの火星探査機「パーサヴィアランス」が、赤い惑星の地表に降り立ちました。その時に使われたパラシュートには赤と白の幾何学模様があり、素人目には何なのかサッパリわかりませんが…実は、とあるメッセージが込められていたのでした。
大いなるものへの挑戦
実際の着陸映像でも映っていますが、この模様のどこに意味があるのか? それを解き明かしたのがフランスでコンピューターサイエンスを学んでいる学生Maxence Abelaさんと彼のお父さん。
そこにはバイナリーコードで、NASAの研究機関JPL(ジェット推進研究所)のモットーである、「dare mighty things」という文字が書かれていることが判明しました。
A (partial) explanation of the code in Perseverance's parachute, cracked by @FrenchTech_paf with a contribution by @pramirez624.Can you decipher the final message? pic.twitter.com/DO8sj9fEdw
— Meithan West (@meithan42) February 23, 2021
「dare mighty things」は、第26代アメリカ大統領であるセオドア・ルーズベルトの声明文に登場した言葉で、「大いなるものへの挑戦」という意味となっています。パラシュートは中心から外側に向かい4つのグループに分けられており、2進数でアルファベットが隠されていたのでした。
JPLの位置座標も
その後、JPLの技師アダム・ステルツナー氏が答え合わせをしており、外輪にはJPLの位置座標があることも判明したのでした。
It looks like the internet has cracked the code in something like 6 hours! Oh internet is there anything you can’t do? For those who just want to know: #Mars2020#CountdownToMarspic.twitter.com/yTJCEnbuLY
— Adam Steltzner (@steltzner) February 23, 2021
オチャメなJPLの科学者
JPLは以前にも、「キュリオシティ」の車輪の溝にモールス符号を仕込み、そこには「JPL」と読めるようイースター・エッグを隠したこともありました。いずれも性能とは無関係なところに、遊び心が感じられますね。NASAは代々、こうした遊びを仕込んできたとのことですが、果たして火星人は、こうした暗号に気付いてくれるでしょうか?
Source: YouTube, Twitter (1, 2) via CNET, Futurism, VICE, The Planetary Society (1, 2), ITmedia NEWS