火星に降り立った探査機「パーサヴィアランス」、パラシュートの模様には暗号が隠されていた

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  • author 岡本玄介
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火星に降り立った探査機「パーサヴィアランス」、パラシュートの模様には暗号が隠されていた
Image: The Planetary Society

不思議な幾何学模様には意味があった!

2月18日、めでたくNASAの火星探査機「パーサヴィアランス」が、赤い惑星の地表に降り立ちました。その時に使われたパラシュートには赤と白の幾何学模様があり、素人目には何なのかサッパリわかりませんが…実は、とあるメッセージが込められていたのでした。

Video: NASA/YouTube

大いなるものへの挑戦

実際の着陸映像でも映っていますが、この模様のどこに意味があるのか? それを解き明かしたのがフランスでコンピューターサイエンスを学んでいる学生Maxence Abelaさんと彼のお父さん。

そこにはバイナリーコードで、NASAの研究機関JPL(ジェット推進研究所)のモットーである、「dare mighty things」という文字が書かれていることが判明しました。

「dare mighty things」は、第26代アメリカ大統領であるセオドア・ルーズベルトの声明文に登場した言葉で、「大いなるものへの挑戦」という意味となっています。パラシュートは中心から外側に向かい4つのグループに分けられており、2進数でアルファベットが隠されていたのでした。

JPLの位置座標も

その後、JPLの技師アダム・ステルツナー氏が答え合わせをしており、外輪にはJPLの位置座標があることも判明したのでした。

オチャメなJPLの科学者

JPLは以前にも、「キュリオシティ」の車輪の溝にモールス符号を仕込み、そこには「JPL」と読めるようイースター・エッグを隠したこともありました。いずれも性能とは無関係なところに、遊び心が感じられますね。NASAは代々、こうした遊びを仕込んできたとのことですが、果たして火星人は、こうした暗号に気付いてくれるでしょうか?

Video: ギズモード・ジャパン/YouTube

Source: YouTube, Twitter (1, 2) via CNET, Futurism, VICE, The Planetary Society (1, 2), ITmedia NEWS