コーヒーで睡眠を極める! 「ネスカフェ睡眠カフェ in 原宿」に潜入してきた

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  • author 三浦一紀
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コーヒーで睡眠を極める! 「ネスカフェ睡眠カフェ in 原宿」に潜入してきた
Photo: amito

なんか秘密基地みたいでワクワクすっぞ!

近年、日本人は睡眠不足だと言われています。2018年のOECD(経済協力開発機構)の調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分世界ワースト1とのこと。睡眠不足は健康にはよくありません。というか、睡眠が健康の基本であるとも言えると思います。

でも、睡眠についてあまり深く考えたことはありませんでした。夜になったら寝る。朝になったら起きる。できれば夜早く寝て朝早く起きられれば最高。そのくらいの感じです。実際には夜遅くまで起きていて、朝起きるのが辛い毎日なわけですが…。

どうしたら夜早く眠れるようになるのか、朝気持ちよく目覚めることができるのか。

睡眠について、僕らは何も知らないのではないか。そんな風に思っていたところ、コーヒーで有名なネスレさんが、「ネスカフェ 睡眠カフェ in 原宿」をオープンするという情報をキャッチ。コーヒーと睡眠ってあんまり結びつかないんですが、いったいどんなところなのでしょうか。ギズモード編集部が潜入してきました!

ネスカフェ原宿の3Fに睡眠カフェ

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原宿駅から歩いてすぐ。
Photo: amito

場所は、原宿にある「ネスカフェ原宿」の3階にあります。予約制となっていますので、あらかじめWebページから予約しておきます。2階のカフェで受付を済ますと、奥に通され階段を上り3階へ。そこには半個室の睡眠ブースが4つあります。3つは高級リクライニングシート、ひとつはソファー。ブースフロアは間接照明のみで、ハイレゾ音源で心地よい環境音が流れています。

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高級リクライニングシートのブースは3つ。
Photo: 三浦一紀


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ソファーのブースは1つ。
Photo: 三浦一紀


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このスピーカーからいい音が流れています。
Photo: amito

コースは、30分と60分。利用料金は30分コースが825円(税込)60分コースが1,650円(税込)。60分以上利用したい場合は追加料金を支払うことで延長予約ができます。

コーヒーというと眠気覚ましというイメージがありますが、実はカフェイン入りコーヒーとカフェインレスコーヒーを飲み分けることで、よりよい睡眠が期待できるとのこと。そんな気づきを得ることが、この睡眠カフェの最大の目的なのです。

いったい、どんなことが学べるのでしょうか?

カフェイン入りコーヒーとカフェインレスコーヒーを上手に飲み分ける

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コーヒーはホットとアイスが選べます。
Photo: amito

30分コースでは、ブースに入るとカフェイン入りのコーヒーが1杯提供されます。寝る前にコーヒー? とお思いでしょう。僕だってそう思いましたよ。でもこれには理由があります。

昼寝のような短時間の睡眠の場合、寝る前にカフェイン入りコーヒーを飲むと、ちょうど30分後くらいにカフェインの効果が現れ寝起きがスッキリするというのです。コーヒーの香りのアロマでほどよくリラックスして入眠し、30分後くらいにスッキリ起きる。コーヒーをうまく飲んで昼寝をコントロールするわけですね。なるほど。時間になると係の方が優しくお声がけしてくれます。

より長時間の60分コースでは、眠る前にカフェインレスコーヒーが1杯提供されます。カフェインレスなので睡眠には影響があまりありません。コーヒーの香りでリラックスして入眠します。

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提供されるコーヒーはペットボトルのものですが、とってもおいしい。ビックリしました。
Photo: amito

ちなみに、このカフェインレスコーヒーがめちゃくちゃおいしかったんですよね。特別に用意されたコーヒーなのかと思って尋ねてみたら、どうやらスーパーなどでも売っているペットボトルのカフェインレスコーヒーのよう。専用の装置を使ってクレマ(コーヒーの表面の泡)を立ててはいますが、市販のカフェインレスコーヒーとは思いませんでした。箱買い決定

そして60分後、目覚めとともにカフェイン入りコーヒーが運ばれてきます。眠気覚ましのコーヒーですね。

このように、カフェイン入りコーヒーとカフェインレスコーヒーを飲み分けることで、よりよい睡眠が期待できるというわけです。勉強になるなー。

睡眠ガジェットの試用もできる

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睡眠ガジェット類が無料で試用可能。
Photo: amito

睡眠カフェには睡眠に関するガジェットが置いてあり、無料で使用することができます。利用できるのは、フィリップスの「SmartSleep ディープスリープヘッドバンド2(睡眠補助装置)」「SmartSleep スノアサイレンサー(いびき抑制)」「SmartSleep ウェイクアップライト(目覚ましライト)」です。こういう睡眠グッズって、あんまり試用できる機会がないので、実際に装着できるのはうれしいですね。

※「ディープスリープヘッドバンド2」「スノアサイレンサー」は装着感のみの体験可能。実際には数日間装着して睡眠をとることで性能を発揮します。

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ヘッドバンドとサイレンサーを着けてみたら一気に怪しくなってしまいました。
Photo: amito

睡眠の質に注目した食事メニューもあるよ

睡眠カフェで睡眠についていろいろ学んだあとは、2階のネスカフェ原宿で食事でもいかがでしょう。おいしそうなメニューがいろいろありますが、そのなかに睡眠の質に注目したメニューがあります。メニュー監修は、眠気の科学の第一人者である広島大学の林光緖教授。これらのメニューには癒やしの脳内ホルモンであるセロトニンを作るアミノ酸「トリプトファン」を多く含んでいます。

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「グリルステーキとゴロッと野菜のサラダ」。かなりボリュームがあります。
Photo: 三浦一紀


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「スパイシーシュリンプライス」。エビがプリプリでおいしい。
Photo: 三浦一紀


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デザートの「グレープフルーツブリュレ」。こちらは睡眠ブースでいただくことも可能です。トリプトファンは含まれませんが、柑橘系の香りで眠気をシャキッと覚ましてくれます。
Photo: 三浦一紀


今回は睡眠後にいただきましたが、もちろん睡眠前に食べてもOK。普段からトリプトファンを含む食事を心がければ、睡眠の質の向上が期待できそう。またひとつ学びました。

「睡眠カフェ」で睡眠への意識が高まった!

僕は結構ショートスリーパーで、仕事が忙しい時期などは睡眠時間が2時間とか3時間のときもあります。最近は意識的に睡眠を長く取るようにしているのですが、それでも5〜7時間前後という日がほとんど。自分では割と寝ているつもりですが、スマートウォッチで行なっている睡眠トラッキングの結果を見ると、いつも「睡眠が短い」「深い眠りが短い」という結果が表示されます。まあ、それでも本人はいたって元気なつもりなんですけどね。

でも今回、「ネスカフェ 睡眠カフェ in 原宿」を訪れて、もっと睡眠に関する意識を高めようと思いました。結構コーヒー好きなので毎日何かしら飲んではいますが、たいてい仕事をしながら飲むというスタイルでした。でも、睡眠前や後にコーヒーを飲み分けることで、よりよい睡眠が期待できるというのは目から鱗。これからは、カフェイン入りコーヒーとカフェインレスコーヒーを飲み分け、そしてトリプトファンを多く摂取するように心がけてみたいと思います。

Source: ネスカフェ睡眠カフェ