Gmailを捨ててProtonMailを選ぶ5つの理由

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Gmailを捨ててProtonMailを選ぶ5つの理由
Image: ProtonMail

2021年3月16日の記事を編集して再掲載しています。

動作が早くて無料なメールを使うならGoogle(グーグル)、Apple(アップル)もしくはMicrosoft(マイクロソフト)に頼らざるを得ないと思うかもしれませんが、そうとは限りません。大手テック企業から脱却したいと思っているなら、他の選択肢もあるんです。そのひとつがProtonMailです。

米Gizmodo編集部の多くはGmail派ですがProtonMailを使っている人もいて、あまり知られていないこのサービスに注目してみる価値はありそうだと考えました。ProtonMailは競合サービスのような完成度が欠けているかもしれませんが、メリットもいくつか存在します。

1. 高速で無料

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Screenshot: ProtonMail

まずは基本的なところから。ProtonMailには無料枠があって、メッセージがすぐ届きます。どんなメールサービスでも最も重要なこの2つの点を、ProtonMailは両方とも満たしています。インターフェースは大手ライバルが提供しているアプリよりほんのちょっと無個性ではあるものの、洗練されていてゴチャっとしていません。シンプルでわかりやすく、ちゃんとメールに集中し続けられます。

ProtonMailは有料会員から収益を出しています。有料プランには容量のアップグレード(無料版は500MBのみ)と1つのアカウントで複数アドレスなどの機能がつきます。このサービスはこういった機能なしでも利用できるので、数年分のメールを常に保存しておきたい人でないかぎり無料枠で問題ないでしょう。

2. 中立性と独立性

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Image: ProtonMail

フリーメールのサービスはたくさんありますが、ある程度のプライバシーとコントロールを差し出すよう求められます。たとえばGoogleのように(もうやっていないと同社は言っていましたが)メールの内容に基づいたターゲット広告を表示してきた過去のある企業もいれば、Appleのようにユーザーが他社のデバイスを買ったりサービスをサブスクしたりしないよう、自社のエコシステムに閉じ込めようとする企業もいます。

ProtonMailのように“中立”なサービスを使うのは、新鮮な変化です(ちなみに同社の拠点はスイス)。メールを確認している間、特定のブラウザやスマートアシスタント、チャットサービスを使うようゴリ押しされませんからね。ProtonMailは、大手テック企業に自分のデジタルライフをもう十分奪われたと思っている人向けのオプションです。

3. プライベートで匿名

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Image: ProtonMail

エンドツーエンド暗号化とゼロアクセスはProtonMailが約束する重要な特徴のひとつで、ProtonMailさえもユーザーのメッセージを読めません。そのうえ、コードと暗号化ライブラリはオープンソースであって誰でも見ることができるので、秘密裏にバックドアを隠せっこありません。

暗号化に加えて、プライバシーを守る他の機能も提供しています。アカウント作成時に個人情報は必要なく、アカウントにアクセスするIPアドレスの記録も保持していません。送信したメールに有効期限を設定できるオプションもあるので、メールアカウントをSnapchatのように使うことも可能です。

4. どこからもアクセス可能

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Screenshot: ProtonMail

ProtonMailの独立性と中立性については前述しましたが、そのうえどんなデバイスからもアクセス可能です。デスクトップやノートPCではWeb版を、スマホからはAndroid版もしくはiOS版を使えます。サードパーティ製メールクライアント向けのIMAPとSMTPのサポートを利用するには、有料会員になる必要があります。

モバイル版にも便利なプライバシーとセキュリティの機能がたくさん備わっています。たとえば誰かにスマホを盗み見されてもメールを読まれないようアプリを生体認証で守ることができます。iOSアプリではプライバシーラベルにはひとつの項目、診断(全く個人情報には結びつかない)しかありません。

5. 便利な機能がたくさん

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Screenshot: ProtonMail

ProtonMailは基本的な要素だけのメールサービスではありません。メールをGmailのような会話ビューで表示でき、ラベルとフォルダを使ってメールの整理整頓も可能(無料プランでは使用できる数が限られています)。セキュリティ面では二要素認証をサポートし、ログイン履歴に簡単にアクセスできます。

有料プラン(月5ドル~)にアップグレードすれば、受信したメールを振り分けるフィルターとルールや自動返信を設定でき、インポート&エクスポートのためのアプリもあり、メールアドレスのための独自ドメインを設定することまでも可能になります。さらに安全性を高めるVPNサービスも、有料オプションとしてアカウントに追加できます。

Source: ProtonMail, Android, iOS