パナソニックの「ダストボックスがない掃除機」。それは掃除の旨味を味わえる極上スイーツ

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パナソニックの「ダストボックスがない掃除機」。それは掃除の旨味を味わえる極上スイーツ
Photo: 小暮ひさのり

気持ちいいところだけ、楽しみましょう。

キャニスターに代わり、現在主流になっているコードレススティッククリーナー。各社個性的な製品をいくつも発売していますが、中でも独自の進化を遂げたのが、パナソニックのコードレススティック型掃除機「MC-NS10K-W」です。

まずはこの掃除機がどんなものか?を一言で紹介すると、掃除の旨いところを味わえる掃除機です。

MC-NS10K-W

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Photo: 小暮ひさのり

これは何?:ゴミ捨てしなくていい掃除機

価格:6万5340円(Amazon)

好きところ:本体の軽さ、やりっぱなしが許されるところ

好きじゃないところ:付属ツールの少なさと価格

「ゴミと再会」しなくていい

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Photo: 小暮ひさのり

掃除機をかけて床がキレイになると最高に幸せですよね。汚い場所やモノが美しく変化する様は感動すら覚えます。しかし、そんな気持ちの良さを台無しにする行為が「ゴミ捨て」

掃除の後、最低でも数日に1度はダストボックスのゴミを手動で葬り去らなければならないって、最低な瞬間だと思いません? なんで掃除して気持ちよくなっている時に、自分が吸ったゴミたちと奇跡の再会をしなきゃならんのですかね!

これは最近の掃除機の宿命で、各社ダストボックス構造に創意工夫を重ねていますが、別の方向性を見出したのがパナソニック。「MC-NS10K-W」は「本体にゴミを貯めない」という独自の進化を遂げています。

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Photo: 小暮ひさのり

「MC-NS10K-W」には、そもそも本体にダストボックスというモノが存在しません。吸ったゴミはごく小さなフィルターケースに収められます。

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Photo: 小暮ひさのり

掃除が終わったら本体をドックに接続すると、充電が始まると共に集めたゴミがドック内の紙パックへと回収されていきます。

この紙パックは約1ヶ月分のゴミを貯めておけるので、基本掃除の後のことは気にしなくてOK。吸ったゴミも見えなければ、ゴミ捨ても要らないので、生活の中でゴミを意識することがなくなりました。つまり、この掃除機は「部屋をキレイにして、清々しい気分を得る」という、掃除で最も甘味なところだけを味わえるんです

ごみセンサーで綺麗になったかがわかる

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Photo: 小暮ひさのり

吸引力はそこまで強くありませんが、ブラシのゴミをかき込む性能が高いため、一般家庭の床に落ちているゴミであれば問題なく吸引できました。

また、クリーンセンサーによって、ゴミの量などに合わせて吸引力を調整してくれるのも好き。「掃除した!」「キレイになった!」の結果もわかるので、掃除していて楽しくなりますねー。これ、掃除に苦手意識を持っている人にこそ使ってほしい。

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Photo: 小暮ひさのり

ブラシ形状も特徴的です。端々まで届かないので隅っこへのアプローチは弱いにしても、左右に別れたセパレート形状に秘密あり。髪の毛などは回転しながらブラシの中央に集まって吸引されるため、ブラシへの毛絡みが起こりません。

実際使ってみるまでは「絡まない?またまた〜…」って舐めてたんですけど、本当に絡みませんでした。パナソニックすげえ!

掃除機の軽さは部屋の綺麗さに直結する

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Photo: 小暮ひさのり

やはり、フットワークの良さは別格です。

重量はわずか1.5kgと、スティッククリーナーの中でも最軽量級。なおかつ重量バランスが先端寄りにあるので、床掃除中の操作荷重が軽いんです。それでいて本体はスリムなので、家具の下などの狭い場所へも突っ込めます。

・操作荷重を軽くしようとすると、頭でっかちで狭い場所に弱くなる

・紙パック式にすると、ゴミ捨ては楽だけど本体が太くなる

という両立が難しい課題を、ダストボックスを分離するアイデアによって、見事解決しているのは素晴らしいとしか言いようがありません。

この取り回しの良さは、掃除頻度にも影響しました。

こまめに掃除するようになったのと、ゴミセンサーでちゃんと綺麗になったのが伝わるので、部屋のクリーンレベルが1ランク上がった状態をキープできている気がして、すごく気持ちの良い日々を過ごせています。やっぱり掃除機の軽さは、部屋の綺麗さにつながるんだなと、改めて実感しますね。それに加えて、ゴミ捨てすらしなくていいのが最高オブ最高すぎて、我が家は掃除機4台くらいあるんですけど、気がつけば「MC-NS10K-W」しか使ってません。

フィルターメンテや稼働時間の短さがややネック

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Photo: 小暮ひさのり

基本的にゴミ捨てはドックにまかせてほったらかしでOKだけど、本体のフィルターケースは定期メンテナンスが必要なのが惜しいポイント。

ここのメンテナンスをどれだけの頻度で行うか?ってところで、ほったらかし感が変わってきますね

でも、個人的にはお手入れサインが付いたらメンテナンスするくらいの感覚でいいと思います。それだけでも、十分ゴミ捨てを忘れさせてくれるし、面倒なことを極力廃した掃除機だと思うしね!

あとは、ステータスをフットワークにがん振りして「掃除体験が手軽になる」といったジャンルの掃除機なので、オールラウンダーではありません。動作時間はHIGHモードで約6分、AUTOモードで約10~15分。戸建てだとギリギリなので、汚れたらちょこちょこ掃除するスタイルが推奨。

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Photo: 小暮ひさのり

付属ツールもすき間ノズルだけと必要最低限。フトンツールとは言わないけど、せめて刷毛ノズルやフレキシブルホースは欲しかったなと言うのが正直な感想です。稼働時間の短さも相まって、大掃除には対応できなそう。

万能じゃないけど、掃除のストレスが1つ減ります

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Photo: 小暮ひさのり

軽量さやゴミ捨ての手軽さなど、掃除ストレスからの開放を目指した「MC-NS10K-W」

過去、同じようなコンセプトを目指した掃除機もありましたけど、ダストボックスを切り離す!といった思い切ったコストをかけてまで追求しているのは、パナソニックらしいこだわりだなと感じました。

実勢価格で6万円オーバーという点は、本当に悩ましポイントですけど、掃除にストレスを感じていて、少しでも楽に部屋のクリーンレベルを上げたいと願っているなら、十分おすすめできる選択肢だと思います。

冒頭でも言ったように、掃除の気持ち良いところだけを味わえる、スペシャルスイーツです。

Source: パナソニック

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