今後の事業に影響は? 紛失防止タグのTileが約240億円で買収される

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  • author 塚本直樹
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今後の事業に影響は? 紛失防止タグのTileが約240億円で買収される
Image: Amazon

日本でもおなじみなのに……。

最近人気が高まっている、持ちのものの置き忘れを予防してくれる「紛失防止タグ」。その分野でも大手のTile(タイル)がLife360に買収されるという、ちょっと驚きのニュースが飛び込んできました。

現在Apple(アップル)のAirTagを利用しているのですが、購入の際にはTile製品も検討していました。なにせ、AirTagはApple製品からでないと探せませんからね…PixelなどAndroidスマートフォンをお使いの方は、Tile製品が有力な候補になることでしょう。

今回Tileを買収したLife360とは、家族間の位置情報共有や衝突検知などの機能を備えたアプリをリリースする企業です。Life360のアプリもiOS向けとAndroid向けに配信されており、今後はTileのBluetoothを利用しない検索システム「Finding Network」のさらなる拡大が可能になるとのこと。また、それぞれのサービスのメンバーシップ特典の共通化や、同一マップ上での両社製品やサービスの表示も予定されています。

気になるTileの今後ですが、独自ブランドでの事業を継続するとのこと。また、Tileのチームもそのまま維持されます。つまり、近日中にTileの製品やサービスに変更がおよぶ可能性は小さいはずです。

Life360によるTileの買収額は2億500万ドル(約240億円)で、2022年の第1四半期(1月〜3月)に完了する予定です。最近はAppleだけでなくSamsung(サムスン)など、大手テック企業も紛失防止タグ分野に参入するようになりましたが、Tileにも今後も魅力的な製品をガンガン投入してほしいものです。

Source: Cision via The Verge