この画質、圧倒的…!
PCゲームの盛り上がりが止まらないこの頃、ガチなゲーマーにもまったりゲーマーにも嬉しい、オールラウンダーなゲーミングディスプレイをLGが出してるってご存知でしたか? その名は「LG UltraGear」シリーズ。このディスプレイはNano IPSと呼ばれる独自技術を用いた液晶パネルが特徴で、応答速度が速く(1ms(GTG))、画質も綺麗。
ゲーミングディスプレイに用いられる液晶パネルにはTNパネルとIPSパネルの2種類あって、応答速度と画質がトレードオフの関係になっています。Nano IPSはIPSパネルの応答速度を補う技術で、いわば「LG UltraGear」はTNとIPSのいいとこ取り。FPSなどの遊びやすさはそのままに画質がアップしてるわけですね。一体どれほどの実力を秘めているのか、気になりませんか?
そこで今回はFPS『Call of Duty(コール・オブ・デューティ、CoD)』シリーズの実況動画をメインに投稿しているゲーム実況者の実況者ジャンヌさんに「LG UltraGear(32GP83B-B)」を使ってもらい、熟練のFPSプレイヤー目線で「LG UltraGear」がどう優れているのかをうかがってみました。
ジャンヌさん、トークの軽妙さやゲームの腕前もすごいんですが、副業でやってるYouTubeでチャンネル登録者数40万人というのがさらにすごかった。その裏にある生活ルーティンなども教えていただきました。
7年の動画投稿で生活ルーティンは定まっている
──ジャンヌさんはほぼ毎日のように動画を投稿されていますが、1日のルーティンはどういった感じなのでしょうか?
実況者ジャンヌ(以下、ジャンヌ):普段は朝8時くらいに起きてメールやSNSの確認、ゲームのアップデートの確認をします。新情報があればそれを紹介する動画を撮り、特になければネタ帳のストックを見ながら動画のアイデアを考えますね。撮影から編集が終わるのがだいたい17時くらいで、そのタイミングで遅めのご飯を食べます。
──え、ご飯食べるのすごく遅くないですか?
ジャンヌ:ご飯を食べると動画が撮りづらいんですよね。撮影中は息継ぎなしで話すことも多く、食べると話のテンポが狂っちゃうんです。7年も動画投稿してるとルーティンが決まってくるので、普段やらないことをやるとうまく撮影できないんです。
投稿後はまだネタがあれば動画を撮ることもありますし、プライベートの時間にして映画を見たりランニングをしたりしています。もちろんゲームをすることもあります。
──すごく生活リズムが整ってますね。そういえばジャンヌさんはIT会社に勤めていらっしゃるんでしたっけ?
ジャンヌ:はい、YouTubeは副業的にやってます。それに僕は猫を飼っているので、生活リズムが狂うと猫のご飯やお世話ができないので…。
──あぁ、猫もいるなら生活破綻できませんね。 しかし、 副業でこれだけの人気ってすごいと思います。どんな風に両立されているんでしょう?
ジャンヌ:学生時代からの恩師に「選択肢が出てきたら“しんどい方”に進め」という教えを受けているんです。社会人になって「あー眠たい」「遊びたい」となったときには、脳内に「明日の分の動画編集」「寝る/遊ぶ」と2つの選択肢がでてきます。8〜9割方、前者を優先してやるようにしています。睡眠を削って撮影するときもありますね。
── 生活リズムも投稿ペースも、相当な努力をして維持されているんですね…!
ジャンヌ:たまに深夜にゲームのアップデートが入り、「今しか撮れないケース」もあります。その場合は深夜から撮影して編集、朝の10時くらいに投稿したりもします。そういう日はお昼くらいにご飯を食べて、そのまま夕方くらいに寝る形になりますね。
あと普通に朝起きた場合でも重要なアップデートがあった場合は、寝起きですぐに撮影を始めることもあります。ベッドから撮影部屋まで10歩くらいなので、出勤10歩という感じです。
──駅徒歩1分なんて目じゃない速度感ですね。でも、寝起きすぐって声が出なかったりしませんか?
ジャンヌ:そういう場合はそれ自体もネタにしちゃいます。「ちょっと寝起きで鼻声なんですけど、やばいアップデート来ましたよ!」みたいに。毎日動画投稿するとなると毎回しっかり準備してから撮るスタイルだと続かないので、ちょっとラフな感じがあったりしても良いかなと思ってます。
実況を離れてゲームを楽しむ時間もとっている
──1日のゲームのプレイ時間って、ジャンヌさんの場合はどれくらいなんでしょうか?
ジャンヌ:出かけてる日とかは0時間ですけど、そうでない場合は最低でも3〜4時間はやってます。長い日は18時間くらいはやってるかな?
──半日以上も!
ジャンヌ:『CoD』はゲーム実況目的でプレイすることが多いですが、やっぱりそれ以外のゲームもプレイしたいんですよね。最近出た『ELDEN RING』はめちゃくちゃハマりました。ハマっちゃうと20時間くらいプレイすることも余裕ですけど、さすがに翌日は爆睡しちゃいますね。
──実況のためのゲームも、ご自身が楽しむためのゲームも、どっちも本気なんですね。
ジャンヌ:本当はプライベートで遊んでるゲームも動画にすれば良いんでしょうけど、そうなるとプライベートに仕事が入ってきちゃうというか。プレイしながら「サムネイルはここかな」とか、「動画映えする見せ場作らなきゃ」とか、考えながらのプレイは心からは楽しめないです。なのでプライベートで楽しんでる部分は実況に昇華したくはないかなと。
──動画編集なども含めると、ジャンヌさんは1日に何時間くらいPCに向き合っているんでしょう?
ジャンヌ:編集作業も含めちゃうと、もう10時間くらいは余裕です。ゲームしてない時間はほぼPCを触ってると思います。サムネイルを作るのにも1時間くらいかかりますし。
──え、サムネイルってそんなに時間かかるんですか?
ジャンヌ:素材を撮るのに時間がかかっちゃうんですよ。例えばサムネイル用のスクリーンショット(スクリーンショット)は、切り抜きしやすい場所に移動したり、そのためにプライベートマッチのサーバーを立てたりしてます。銃のリロードの瞬間をスクショしたい場合なんかは、その瞬間を撮れるまで粘らないといけないですし。
──動画からの切り抜きではなく、スクショをわざわざ撮ってるんですね。
ジャンヌ:やっぱりスクショの方が画質が良いんですよ。ちゃんとブレてないシーンを撮って、撮れたらいざサムネ作りでだいたい30分くらい。合計で1時間ってとこですね。
──てっきり、サムネイルは文字配置などのデザイン作業で時間をとってるのかと思ったら、素材の方で時間がかかってたんですね。
ジャンヌ:文字については僕はわりとテンプレにしちゃってますね。もう3,000本くらい動画投稿してるので、どんな配置、どんなデザインにすれば良いかってのはなんとなくわかってます。スーパーのチラシを意識してます。
──「本日特売セール!」みたいな?
ジャンヌ:そう、見やすさとインパクトを重視してますね(笑)。
──そこまで「YouTubeのこと理解っちゃった」までいってしまうと、なんというか、ピュアな楽しさってなくなったりしませんか?
ジャンヌ:昔のYouTubeのCMで「好きなことで生きていく」ってのがありましたけど、自分の実態としてはちょっとズレがあるかなと(笑)。もちろんゲームが好きだからゲーム実況をしてるんですけど、YouTube的にハマる動画を出さなきゃ広告はつかないし、オススメ動画としてレコメンドもされないです。そのあたりは投稿者側も「こうすればこういう反応があるな」っていうのが、肌感でわかってると思います。
──そこはシビアというか、動画制作のリアルな部分ですね。
ジャンヌ:喋りながらも「これ言いたいけど言っちゃうとマズいかな」って考えることもありますしね。YouTubeは今のところ、短い動画より長い動画の方が広告が付きやすい仕組みなので、それを意識して動画の尺を調整したり、テロップのタイミングを変えたりもします。サムネイルのデザインも然りです。あと、ゲーム実況の場合は取り上げるタイトルはやっぱり重要で、最近だと『Apex Legends』はやっとかなきゃダメだよね、とか。
自分が投稿している『CoD』シリーズの実況動画はYouTube内ではニッチな部類になると思います。でも、僕はやっぱりFPSが大好きなので、ニッチであってもそういった動画を作っていきたいですね。これからもこの界隈にいたいと思ってるので、ずっと『CoD』シリーズをプレイしていこうと思っています。
「LG UltraGear」は、画質が別次元なゲーミングディスプレイ
──今回はLGのWQHD(2560×1440)ディスプレイ「LG UltraGear(32GP83B-B)」を試してもらいましたが、実際に使ってみていかがでしたか?
ジャンヌ:画質が、もう段違いでした。僕はいまデュアルディスプレイ環境なんですけど、「LG UltraGear」を追加して3面環境にしてみたんです。そしたら鮮やかさや暗い部分の画質が、もはや別次元だったんですよね。
──本格的にFPSなどをプレイしている人は、屋内や暗いマップでの視認性を上げるために画質を調整することもあると聞きます。
ジャンヌ:今回自分もFPSゲームをメインにプレイしたんですが、例えば夕方のようなコントラストが強いシーンや、霧がかったようなもやっとしたマップなど、そうした場所での見やすさは印象的でした。特に『CoD』は明るくも暗くもないどんよりとしたマップが多いので、個人的には画質の違いをより感じられましたね。
実は、ガチなPCゲーマーはゲームの画質設定を落とすんですよ。最低画質にしてリフレッシュレートを上げつつ、描画距離を伸ばして遠くのキャラクターを見やすくするなんてテクニックもあるくらいです。画質が良すぎるとキャラクターが背景に溶け込んで見にくくなっちゃうこともあるんですよね。
でも僕は画質の綺麗さを気にしちゃうタイプなので、そこまで追い込んではいません。実際に僕が普段遊んでる一通りのゲームを「LG UltraGear」で試してみたんですが、画質の美しさは圧倒的でした。
──リフレッシュレートは144Hz対応ですが、どのように感じられましたか?
ジャンヌ:僕が普段使ってるゲーミングディスプレイはフルHDのリフレッシュレート360Hzなんですが、大差は感じなかったですね。
リフレッシュレートに不満が無いのは、画質的にもありがたいところです。リフレッシュレートを優先すると画質がトレードオフになる傾向があるので、そこを両立させてるのはすごいですよ。
── ちなみに、FPSでは高リフレッシュレートだと60Hzなどに比べてどういった場面で有利なんでしょう?
ジャンヌ:段違いです! FPSはコンマ何秒の世界で戦うので、より相手の動きが鮮明に見えて、動く方向や、スキル発動の挙動などが一早く把握しやすくなります。
──「LG UltraGear」を数日間使ってみて、印象に残ってるところはありますか?
ジャンヌ:画質以外だと、組み立てがすごく簡単でした。箱からスタンド出す、ディスプレイに刺す、はい終わり、みたいな。大きいディスプレイなのに組み立てが簡単なのはありがたいですね。ネジ留めも不要ですし。
あと、薄いです。リフレッシュレートの高いディスプレイはどうしても分厚くなりがちなんですが、「LG UltraGear」はデスク周りがスッキリして良い気分でした。
31.5インチというサイズについては、普段24.5インチを使用してるので最初は戸惑いましたが、設置場所を調整したら違和感なくゲームをプレイできました。FPSはもちろん、アクションRPGなどは特に、大迫力で楽しめました。
──最後に、ジャンヌさん的に「LG UltraGear」をオススメしたい人は、どんな人でしょう?
ジャンヌ:グラフィックが美しいゲームを楽しむにはぴったりのディスプレイだと思います。ガチな対戦ゲーマーにとってはリフレッシュレートが物足りなくなってくるかもしれませんが、そこまでシビアさを求めないならとても良いディスプレイだと思いますよ。PS5につないで『ELDEN RING』のようなゲームを堪能するのもいいかもしれません。
サバゲーもまたFPS。リアル裏取りムーブもしちゃう
──ジャンヌさんの動画は話しが軽妙で、漫談を聞いてるような楽しさもあります。視聴者に楽しんでもらえる動画を作るにあたって、いつも意識していることなどありますか?
ジャンヌ:ゲームのアップデート情報は重要視しています。ゲームプレイやトークに関しては僕よりもすごい人はほんとにたくさんいらっしゃるというか、やっぱり上には上がいるのがYouTubeなので…。
──僕から見るとジャンヌさんも十二分に神プレイなのですが、確かにゲームプレイに関しては信じられないくらい上手い人もいますものね。
ジャンヌ:なので最新情報はもちろん、その他の付加価値についても努力でカバーしたいなと。例えば僕はサバゲーで使うエアソフトガンが大好きで解説動画もよく出してます。日本だとまだやられてる人が少ないジャンルではあるので。そういった部分で「ジャンヌの動画、面白かったな、為になったな」と思ってもらえると嬉しいですね。
サバゲ開幕 最速裏取りで4枚抜き( ^)o(^ ) pic.twitter.com/zCQMRZu6io
— 【AtSA】実況者ジャンヌ🍣 (@bulletjda) May 28, 2018
美麗さで高速。「迷ったらこれでいい」ゲーミングディスプレイ
FPSメインのジャンヌさんの場合、「LG UltraGear」にはリフレッシュレート面で不満がなく、画質が圧倒的なゲーミングディスプレイ、という印象だったようですね。高リフレッシュレートでのPCゲーミングはもちろんのこと、高画質でPS5も遊べる、というのはそりゃポイント高くもなります。美麗さと高速さを兼ね備えた、オールラウンダーなゲーミングディスプレイ、ありそうでなかったのでは? 価格は5万1,317円(Amazon価格、3月28日時点)で、コスパ的に見てもつよっつよです。「ゲーミングディスプレイで迷ったらコレで良い」そう言っちゃっていいでしょう。
本業の傍らで動画制作も行なう。FPSが大好きでそれが主軸でありながら、グラフィック重視の最新ゲームも楽しむ。ジャンヌさんは幅広く、そつなく、シビアにこなすハイスペックな方でしたが、「LG UltraGear」もまたそんなゲーミングディスプレイでした。
Photo: 小原啓樹, Shutterstock
Source: LG