将来、宇宙に住むことになったらどんな建物がおうちになるのでしょう? スイスのボーディングスクール、インスティテュート・アウフ・デム・ローゼンベルグが導入した体験型カリキュラムによれば、こんなおうちみたい。
宇宙アパート「Rosenberg Space Habitat」を設計したのは、オランダの設計事務所SAGA Space Architects。高さ23フィート(約7メートル)で3階建て。1階はワークラボスペース、2階はレクリエーションエリア、そして3階は休息エリア。3Dプリンターで制作されており、SpaceXのロケット、スターシップ内に収まる設計になっています。
リサイクル素材による3Dプリントで製作
宇宙アパートのプロトタイプが設置されているのは、火星…ではなくて校内。生徒たちが科学や建築、地球外についてを学べるラボとして使用されています。番犬代わりにボストン・ダイナミクスの犬型ロボ「Spot」もいますよ。
SAGA Space ArchitectsのSebastian Frederiksen氏はプレスリリースでこう語っています。「アナログスペース住居の最先端」「最初のスケッチから完成まで、わずか数カ月という記録的な速さで開発されました」
学校側の希望でサステナブルな作りになっており、電力は周辺木々による風力発電。3Dプリント建築素材となったポリマーは、分解して再び3Dプリント製作でのリサイクルが可能です。同校のBernhard Gademann校長は「未来のリーダーたちに、宇宙探索における疑問に早く触れてもらうのが狙いです。協力し合って、全体的な視点で複雑な問題を解決する術を探ってほしいですね。机上の学術だけでなく、実体験を伴う教育が根幹です」
Source: Institut auf dem Rosenberg