ゲームの名シーン再現ワールド作りたくなっちゃいそう。
長年、日本語の音声認識技術を追求してきたアドバンスト・メディアが、ソーシャルVRで使えるAI音声対話アバター技術「AI Avatar AOI」(エーアイアバターアオイ)を発表しました。VRChatなどのソーシャルVRで使用するアバターに組み込むことで、有人アバターの問いかけに対して返答したり、ソーシャルVRの機能を使ってくれるものとなります。
簡単にいえば、ソーシャルVRのアカウントを持っている仮想空間内を動けるNPC(ノンプレイヤーキャラクター)です。
新しいビジネスのアバターワーク市場をAOIが席巻するか
本日アドバンスト・メディアから発表されたAI音声対話アバターAOI(あおい)を見てきました。AIアバターが周囲の有人アバターの位置と声を認識。一番近くで喋った人の声を認識して、対応してくれるNPCです。
— 武者良太 @「仮想空間とVR」「メタバースの歩き方 」 (@mmmryo) August 30, 2022
すっごい。まじで。本当にNPCだよ#VRChat#AIアバターAOI#アドバンストメディアpic.twitter.com/UdKmwry1Tz
議事録作成文字起こしツールとして人気のAmiVoiceや、電話応対AIサービスなどを得意とするアドバンスト・メディアは、AI Avatar AOIをメタバースショールームの受付・製品解説、メタバースショップの販売・接客や、メタバースセミナー講師に問い合わせ応対などで活用する技術としてアピールし、メタバースにおける自動応対ボット機能をもつAIアバター市場を作ろうとしている様子。
AIが仕事を奪う説がありましたが、これから浸透しようとしているアバターワーク市場にAI Avatar AOIが進出してきそうなところも面白い。もちろん洗練されたおもてなし技術や正しい製品知識によるトークが求められていく現場では、有人アバターワーカーこそ重要な存在となるのでしょうけど。
メタバーステーマパークのようなサービスでも活用できそう
AOIシステム活用したゲームワールドの登場を求む! 個人でも使えるサービスinはいつですかっ!?#VRChat#AIアバターAOI#アドバンストメディアpic.twitter.com/zfykm2BjIK
— 武者良太 @「仮想空間とVR」「メタバースの歩き方 」 (@mmmryo) August 30, 2022
生まれたばかりの存在ですが、視界におさまる有人アバターの位置を把握し、一番近いところにいるアバターの問いかけに反応して、設定したシナリオを音声合成で語ってくれる機能を実装しています。どんなトークにも対応してくれるNo.1ホストのような接待力はまだ持ち合わせていないものの、メタバース内にNPCを置くことができるって面白くないですか?
アトラクションワールドの入り口で注意点を説明してくれる役、後ろから近づいていって脅かすおばけ役、モブとして賑わいを見せてくれる役。AIアバターが働いてくれるというなら、メタバーステーマパークの実現も可能なのではと感じますね。
前述したようにソーシャルVRのアカウントを持っているAIアバターだしとなるので、甲斐甲斐しく働いている姿をみた人たちからも注目を集めるかも? アバターデザインや音声合成APIは変更可能なので、VTuberのアシスタントとしてコンテンツに登場するといった使い方も考えられますし、AI VTuberが登場する未来もやってきそうじゃないですか。
Source: Advanced Media