お買い求めしやすいモデルのなかから選んでみました。
VRというと解像度とか立体感とか、視覚由来の話が中心となりがちですが、実は音も重要な要素です。良質な仮想空間×立体音響がもたらす世界は、時間を忘れるくらいに没入感が高いんですよ。見える世界と音が密接に連携しているから、空間オーディオの極みといえるものでもありますし。
しかしQuest 2に内蔵されているスピーカーは、せっかくのVRサウンドの良さを伝えきれるものではありません。また現在の有線イヤホンの主流となっているカナル型は耳穴を密閉するため、喋ったときに自分の声が響いて聴こえてきてしまうので、違和感がのこってしまいがち。
そこで音も会話も楽しめる、耳の軟骨にひっかけて装着するイントラコンカ型(インイヤー型/インナーイヤー型)のイヤホンを集めてみました。VRChatなどのソーシャルVRや協力/対戦VRゲーム用イヤホンとして最高ですよ!
中低域にパワーを感じるPai audio PAI-FLAT
どこかで見たことがあるハウジング形状ですが、それはさておき半透明スケルトンに赤いケーブルの組み合わせがおしゃれ。プラグはストレート型なので、Quest 2に装着すると飛び出やすいですね。
中低域にパワーを感じるサウンドです。リズムセクションを捉えるポテンシャルがありますね。高域はなだらかに落ちていく感じで、ややまったり。音楽を聴きながらでも話しやすくもあって、VR DJイベントなどに遊びにいくときにおすすめです。
ボーカルが艶やかなJCALLY EP05
2000円台なのにリケーブルが可能なEP05。ということは、VRヘッドセットにぴったりの長さのケーブルを作って交換できるってこと? アガる!
16mm径ドライバーを使っているだけあって、直径も大きめです。小耳の方にはおすすめしません。
美味しい音域は真ん中くらい。ボーカルの声に艶と密度を感じることができます。これはそのまま、声の質感の良さにもつながっています。ASMRイベントやワールドでも満足度高し! なおパンチングメタルのベントホールから音モレしますので、その点だけ注意してください。
Theドンシャリ! JCALLY EP02
今回ご紹介したイヤホンのなかでは、もっとも直径が小さく小顔の方でも装着しやすいモデルです。1000円以下と購入しやすい価格帯であることも推しのポイントです。
うおーう、耳穴が開放状態だというのにボリューミーな低音がしっかりと聴こえてくる! ハイハットも目立つ! これはド派手でゴキゲンなドンシャリサウンドですわ。コイツもVR DJイベントとの相性がいいなあ。
バランスのいい音響空間が手に入るNICEHCK EB2S
手持ちの拡声器にも似たデザインが可愛らしい。アルミハウジングを使っているため、耳に入れた瞬間は冷たさを感じますが、すぐに慣れます。
曲によってはやや高域がシャリシャリして目立つものの、音域バランスは極めて良好。そして、音質そのものがいい。シャープな高域が活きて音の1つ1つに明瞭感を感じますし、他のイヤホンでは聴こえなかった音も聞き取れます。音場も極めて広く、リバーブの表現がもう最高。音が空間に溶け込んでいく様子に鳥肌きましたわ。
他のイヤホンより音量が小さくなるのだけど、Quest 2でもリスニングに向いたボリュームはとれるので問題なし。イントラコンカ型のイヤホンも進化してるんだ...という実感を得られるモデルです。
プラス数千円でソーシャルVRがもっとワクワクする世界になる
VRChatでは、毎日のようにどこかでDJイベントや音楽ライブが開催されています。また突発的にDJがバーチャル皿を回し始めることも多々あります。そういった場をもっともっと楽しむためのグッズとして、イヤホンはマストなアイテム。1万円を超えるようなものでなくてもかまいません。数千円のイヤホンで大丈夫。なんなら、iPhoneに付属していたEarPodsでもいいのです。いっかいイヤホン装着のQuest 2で、ゴキゲンな音楽が響く世界に行ってみてください。アガりますから。