世紀の大発明。電気要らずで乗り手の体重を推進力に変える、バネだらけの自転車ホイール

  • 33,554

  • author 岡本玄介
  • ワタナベロク
  • X
  • Facebook
  • LINE
  • はてな
  • クリップボードにコピー
  • ×
世紀の大発明。電気要らずで乗り手の体重を推進力に変える、バネだらけの自転車ホイール
Image: Super Wheel System

2020年11月26日の記事を編集して再掲載しています。

後輪ポン付けで登り坂も何のその。

電動アシスト自転車が当たり前の世の中ですが、アイルランドにあるSuper Wheel System社では、乗り手の体重を地面が押し返そうとする力を利用した、中がバネだらけで電力不要の人力アシストホイール「Super Wheel」が作られています。

Video: Super Wheel/YouTube

人力で無限のアシスト機能

まず中心のドライブ機構には秘密があり、人が乗ると体重でフレームが少し沈み、車輪の上下がズレるようになっています。それが車輪内のバネに作用し、体重の反力は上部のバネで圧縮され、下部のバネでそれが解放されるのです。このアクションは、ホイール1周につきバネの数である8回起こります。また地面からの反力が追加のトルクを生み出すため、人力で無限のアシスト機能を生み出すことができるのだそうです。

Video: Super Wheel/YouTube

これによって生み出される効率は、標準的な車輪と比べて30%以上も向上しているとのことです。

充電不要で車重も軽いまま

電アシだと充電の手間もありますし、何よりモ-ターと充電池を主としたメカニズムを積んでいるため、車体が重いというマイナス面があります。ですが「Super Wheel」なら問題ナシ。もっと大昔に発明されても良かったんじゃないか? というくらい単純な機構ですよね。

現在は特許出願中とのことですが、取得できたら世界中の人力自転車に搭載してもらいたいものです。それにもしかしたら、バイクや自動車などにも応用できるかも

201126_suoerwheel2
Image: Super Wheel System

「Super Wheel」は、公式サイトにてひとつ395ユーロ(約4万9,000円)で予約ができるようになっています。現在は予約注文が売り切れですが、気になる方は再開するまで気長に待ちましょう。

Source: YouTube (1, 2) via Super Wheel System via designboom