先週、Metaのマーク・ザッカーバーグ氏が、コメディアン&MMAコメンテーターのジョー・ローガンさんのポッドキャスト『The Joe Rogan Experience』に出演。開発中のMeta VRヘッドセットについて語る場面がありました。いわく10月開催のMetaカンファレンス「Connect」で、VRヘッドセットが発表される予定だそうです。
Meta Quest Proだといいな
ヘッドセットには目や顔のトラッキング技術が搭載されており、これは現実での表情をあっちの世界で再現させるための仕様。このヘッドセットが噂されているプロジェクト「Cambria」(=Meta Quest Pro)なのかについては明らかにせず。一方でMeta印のARグラスはまだ数年先とのこと。今年6月にザッカーバーグ氏自らが解説した開発中のVRヘッドセットのプロトライプ機能、盛り込まれているかどうかも楽しみですね。
ポッドキャストではSNSコミュニティについても語られており、ザッカーバーグ氏いわく「毎日、朝起きたらお腹にパンチされているような感じですよ」とのこと。いい話は対面で言われることが多いとし、朝起きて何百ものメッセージ通知が来ているのを見ると、嫌な予感がするといいます。これは、たぶんメタバースプラットフォームのHorizon Worldsについての話のようで、時間がなくて最近はFacebookはあまり使えていないとも言っていました。また、昨年1年間で健全なコミュニティ作りや偽情報対策に、Metaが50億ドル(約6920億円)も費やしたと口を滑らせる場面も。
既存のSNSに対しては、Twitterをちくちく攻撃。側からみているとおまいう感ありますが、セキュリティ面や対応のあり方で批判し、テキストではなく画像をメインにしたことでInstagramがいかにハッピーな場所であるかをアピール。
メタバースに対しては相変わらず熱い
ポッドキャスト全体をまとめると、ザッカーバーグ氏はメタバースに引き続き熱狂中。VRヘッドセットやメタバースプラットフォームを語るとき、本当に楽しそうなんです。テレビ通話をしていても繋がりをあまり感じないとして、いかにヴァーチャルリアリティの世界が重要かを熱弁していました。
ジョー・ローガンさんといえば、人種差別的発言が原因で、ポッドキャスト配信元のSpotifyが今年初めに一部エピソードを削除するという問題がありました。パブリックイメージを強く意識するザッカーバーグ氏が彼のポッドキャストに出演し、他では明かしていないVRヘッドセットのリリース時期を語るということに少々違和感も持つ人(裏読みしたがる人)もいたようですが、メタバースを嬉々として語る様子は安定のザッカーバーグ氏でした。