AirPods Pro 第2世代レビュー:iPhoneユーザーは買って後悔しないイヤホン

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
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AirPods Pro 第2世代レビュー:iPhoneユーザーは買って後悔しないイヤホン
Photo: Andrew Liszewski | Gizmodo

買うか、買わないかはアナタ次第。でもおすすめポイントはたくさん。

さて今回リリースされたApple WatchとiPhone、去年のものとあまり変わっていない印象です。AirPods Pro第2世代も一見初代と同じように見えます。でも実際にAirPods Pro 第2世代を使ってみると実感できる「おお〜!」という大きな違いがありました。今すぐに、絶対に買いに走らなきゃいけないかと言われるとノーですが、買って後悔しないかと聞かれるとイエス、しません!ですね。

最初のAirPods Proは2019年にデビュー。Apple初のノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホンでした。2019年当時、他にもっと性能のよいノイズキャンセリングイヤホンが存在したので、AirPods Proが最高のノイズキャンセリングイヤホンとは言いづらかったのですが、時を経て今回リリースされた第2世代はiPhoneユーザーにはベストなノイズキャンセリング・イヤホンと言ってもいいと思います。

Apple AirPods Pro (第2世代)

現行のAirPods Proとほぼ変わらないデザインながら、アクティブノイズキャンセリング機能は大きく向上。音質とバッテリー持続時間もやや改善。

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これは何?

発売以来最初のメジャーアップグレードがされたワイヤレスイヤフォンAirPods Pro

価格

249ドル(日本価格は3万9800円)

好きなところ

アクティブ・ノイズキャンセリングがものすごくいい。Appleのエコシステムとの統合がかなり進化した

好きじゃないところ

タッチコントロールで音量調整など機能が増えているが、耳から出ている部分で調整するのはやはり違和感があるまま

愛されたデザインはそのまま

これまでいろんなレビューをしてきて、現行モデルと最新モデルを見比べて区別がつかなかったことは一度もないとは言い切れないですが、AirPods Proに関してはかなり見分けるのがむずかしいと感じます。でもそれって悪いことじゃないと思うんですよね。オリジナルのAirPods Proは耳に入れてすごくフィットしていて、この3年間、電話、オンライン会議、あと外で芝刈りをする時など、ずっと使ってきました。何か競合相手に勝つような機能が追加されたかと言えば、答えはノーです。でもiPhoneとMacBookとはシームレスに連携できるようになりました。

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AirPods Pro第二世代(左)とAirPods Pro (右)

第2世代は通気口とマイクの大きさと位置が変更されていますが、耳に入れた感じは変わらないままです。

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新しいAirPods Proはシリコンチップは4セット付いてきます

耳に入れた感じは変わらないと書きましたが、前よりもフィット感が増しています。というのもシリコンチップが今回はXSサイズも追加されているから。

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AirPods Pro(下)と第二世代(上)のケースを重ねたらこんな感じ。ほとんど同じですが、スピーカーの穴とケースストラップ用の穴が追加。

ケースの見た目はまったく同じように見えますね。形もサイズも。でもよく見るとストラップホールが追加されているのと(でもAppleはストラップの販売をしていません)、ケース自体から音を出すための内蔵スピーカーの穴があります。AirPodsをどこに置いたかわからなくなった時に内蔵スピーカーで音を鳴らして場所を知らせてくれます

ケースは他にも充電が始まるとピ〜ンと音が鳴ります。無線充電パッドに置いたのに位置がずれていて充電されていないことに気づいてショック...ということがなくなったのでとても気に入っています。あともう一つ、Apple Watchの充電ケーブルでも充電できるようになりました。

バッテリー持続時間も増えました。ケースを使用すると最大30時間の合計再生時間、イヤホンだけだと最大6時間持ちます。

音量調整がイヤホンだけで可能に

AirPods Pro 第2世代、かつて「耳からうどん」と呼ばれたデザインはうどんの長さは短めながらも健在です。音楽の再生、停止などコントロールするための部分です。

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これまでのタッチコントロールは「押す」という動作のみでしたが、AirPods Pro 第2世代はスワイプで音量調整ができるようになりました。

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軸の部分で指をスライドさせると音量調整ができる

便利な新機能だと思うんですが、この小さい部分を指でスワイプすること自体、むずかしい。何回かやるとやっと成功する感じなので、たぶんSiriの音声コマンドでやる方が楽ですね。SonyのLinkBudsみたいにトントンとするだけで音量調節ができるようになったらいいのにと思っています。

音質の変化は微妙

初代から3年経ってのメジャーアップデートなので、もちろん音はよくなっています。でもものすごい差があるわけではありません。そこまでお金を払いたくない人には、もっと安くてもっといい音を出せるワイヤレスイヤホンは他にもあります。とはいえ、AirPods Pro 第2世代はすばらしい音質ですし、どんな音量であってもすばらしいチューニングをしてくれます。

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AirPods Pro 第2世代には、外で音楽を聴いていて周りの音がうるさい場合、騒音強度を抑えて耳を守ってくれる適応型環境音除去という機能があります。イヤホンをして外出はしないよという方にはあまり意味がないかもしれないですが、外で音楽を聴きながら歩く方にはサイレンや工事の音などを消してくれるAirPods Pro 第2世代はもってこいです。

アクティブノイズキャンセリングはすごい進化

今持っているAirPods Proから買い替えをするか迷っている方にお伝えしたいのが、アクティブノイズキャンセリングのすごさ。買い替えの一番大きな理由となり得ます。すごく違いを感じますし、これに関しては最高の二重丸をあげたいです。先日、AirPods Pro 第2世代をつけたま過ごしていました。数時間して外してみると、すごい音が! お向かいさんが大きな木を切る工事をしていたんです。それにまったく気づかないほど音を遮断してくれていたAirPods Pro 第2世代。すばらしいです。

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AirPods Pro 第2世代が最高のアクティブノイズキャンセリングかと言うと、他にももっといい性能のものはあります。例えばSony WF-1000XM4なんかはやっぱりすごくいいです。イヤピースにメモリーフォームを採用しているので、耳の穴に密着してさらに音が遮られます。でもとにかくデカい。形や性能もですが、一番いいワイヤレスイヤホンはやっぱり自分がつけていて心地のいいもの、が鉄則だと思います。

Appleユーザーに薦める理由

AirPods Pro 第2世代よりもっと音がよくて、安くて、バッテリーの持ちがよくて、アクティブノイズキャンセリングの性能がいいイヤホンはたくさんあります。じゃあなぜAirPods Pro2を薦めるの?

簡単に言うと、他のApple製品との統合が楽だから。これに尽きます。

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Bluetoothもよくなりました。ワイヤレスなので、そりゃもちろん途切れることだってありますが、今回搭載されているH2チップはパワフルなのでiPhoneとの接続がかなり強いです。AirPods Pro 第2世代と繋げるデバイスの切り替えも楽々なのも気に入っています。

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どんな大きさで、どれだけの値段で、どの企業が作ったワイヤレスイヤホンであっても、なくす時はなくします。どこかへ置いてきてしまったり、どこへ行ってしまったかわからなかったり。AirPods Pro 第2世代のケースはどこか遠くを走る電車の中であっても、ソファの間に落こっちてしまっていても、ちゃんとどこにあるか追跡できます。

iPhoneを持っている方には、AirPods Pro 第2世代はベストなイヤホンでしょう。シームレスに繋がる楽さはそのままに、より強力なノイズキャンセリングや高音質を求めるなら、3万9800円を払って買う価値はあります。

Photo: Andrew Liszewski / 米Gizmodo

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