繋がるためのストレスは、遠からず過去のものになる予感…。
オフィスに行かないテレワークの時代を経て、昨今はオフィスと自宅をつなげるハイブリッドワークの時代だと言われています。オフィスにいるほうが捗る派と、自宅の方がやりやすい派、それぞれの好みが固まってきた感です。
こうなるとオフィスから自宅へのWeb会議だけでなく、社内の会議室からデスク、デスクから自宅へと、色んなパターンのWeb会議が発生してきます。そのたびにデバイスやアプリの設定を変える必要があると、まぁそれなりにストレスでしょう。
次代のハイブリッドワークのために何ができるのか、世界最大のネットワーク会社であるシスコシステムズは考えました。シスコといえばWeb会議ツールのWebexでおなじみですが、実はハードウェアも面白いものがいっぱいあるんです。
まるでAppleの新製品発表のようですが、これらのデバイスはオンライン会議のストレスフリーさや、端末に依らないスムーズな設定のために考えられた、いわば企業向けのデバイス。一般人にはあまり縁がないデバイスではありますが、どれもカッコいいでしょう?
例えば、この会議室。大型ディスプレイの上には、カメラ&マイク&スピーカーが一体となったWeb会議のためのバーがあったり。
このオッシャレ〜な空間にも、オンラインで繋がるためのWebexのデバイスが潜んでいます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
会議室のオシャレさも引き立てるWebカメラ
こちらは「Room Bar」。マイクとスピーカーが一体となったWebカメラで、会議室にありがちな大きめのディスプレイの上に乗せれば、それだけで高品質なWeb会議を保証してくれます。SONOSのサウンドバーみたいでかっけぇ…!
画質も非常に良好。この写真の画角は開発者用のもので、本来は画面上に見える白い内枠のエリアでトリミングされます。トリミングしても歪みが出ないよう自動修正され、なおかつカメラが部屋にいる人の顔を認識して人数を把握、話者にフォーカスしたりなど、ソフトウェアも賢い。
例えば3人が会議室の離れた位置にいると、こうして自動的に画面を分割してフォーカスしてくれることも。2人になれば2分割、4人になれば4分割と、顔認証を活かした振る舞いも実にスマートです。プレゼンデキるみがある。
「Room Bar」は、USB Type-Cケーブル1本でPCと繋がるのも便利な点。映像出力は「Room Bar」からディスプレイにHDMIケーブルで繋がるので、PCから見えるケーブルはUSB1本で済みます。設置環境もスマートで、地味に嬉しい。
あと、背景ノイズを除去するデモンストレーションをしてくれたんですけど、ガヤガヤした雑音が一瞬で消え去ってました! ものすごいノイキャンっぷりで、「シスコもノイキャンイヤホン作ればいいのに」と思ったほど。シスコのイヤホン、出たら買うぜ。
最強のデジタルホワイトボード
この「Board Pro」は、ホワイトボードのようにも使えて、なおかつカメラやマイクも備えた75インチの巨大ディスプレイ。ビデオ通話、Webex、Google Meet、Zoom、Teamsなどにワンボタンでアクセスできる便利も持ちつつ…。
すぐにデジタルホワイトボードにもなる。企業向け感マシマシというか、これがある会社は最先端ッて感じがしますねぇ。
75インチもあれば、広い部屋であっても視認性十分。この部屋からWeb会議をする場合も「Board Pro」のカメラが部屋を隅々まで、そして人数まで認識します。これぞDXを体現したかのような逸品。
デスク作業を快適にするディスプレイたち
お次はデスクの上に置けるデバイスをご紹介。どれもPCのようですがPCではなく、オンライン会議のためのソフトウェアを搭載したデバイスです。PCを繋げばサブディスプレイとしても使えるので、マイクとカメラとホワイトボードが付いたサブディスプレイと言ってもいいかも。
一番小さな「Desk Mini」。フルレンジスピーカーとディスプレイが一体になったデバイスで、ワンタッチであらゆるWeb会議に参加できたり、PCと繋いでサブディスプレイにすることも可能です。
天面にはハンドルがついていて、持ち運びもOK。フリーアドレスのオフィスや、色んな場所から会議に参加したい人には便利そうですね。Web会議多忙マンであれば自宅にあってもよさげかも。
ちょうどノートPCを下に置くと、本体のディスプレイがいい感じの高さになります。シスコの人いわく、Web会議においてもユーザーは目線を重要視してるようで、内蔵カメラが目線の高さになるよう設計してるとのこと。ノートPCのカメラから見上げられるのがイヤで、本やダンボールで高さをかせぐ人いますもんね。
こちらは「Desk Mini」のディスプレイを大きくした「Desk」と…。
さらに大きなディスプレイや4Kカメラなど、一段上のグレードとなる「Desk Pro」。どっちもデザインかっこいいなぁ。
カメラの画質はめちゃくちゃ綺麗で、人物の追従もすごくスムーズでした。ユーザーが立てば自動で画角が上に移動するし、座れば顔がセンターになるよう移動します。
あると嬉しい、カメラの物理キルスイッチ。高画質カメラや顔認証といわれるとプライバシーも気になってしまいますが、物理的にふさげば問題なし。
最後は「Desk Hub」。基本的な仕様は他のDeskシリーズと同じですが、スタンド部分にスマホを置くとペアリングし、スマホのユーザーアカウントでWeb会議に参加できます。例えばオフィスの共用デバイスから会議に参加すると「どのデバイス」からアクセスしたかはわかっても、「誰が」アクセスしたかはわからないときがあるそう。そこのトレーサビリティが得られるワケですね。ついでにスマホの無線充電も可能。USB-CでPCと繋げばドックの役割も担えます。
昔の内線電話じゃないですけど、Web会議しまくりフロアにいくつか置いておけば、会議の予約やアクセスが便利になりそう。未来感あるなぁ。
Web会議をもっとストレスフリーに
テレワークが浸透してきたものの、PCに対する知識や使っているデバイスの違いなどにより、誰もが簡単にWeb会議に参加できるわけでもないのが実情です。シスコのデバイスがあればそこのハードルはグッと下がりますし、ついでに画質や音質もシスコ品質を保てるわけで。
あと、シスコの人が「オフィスの内装が決まってからウチに相談が来ても、配線やデバイスの設置スペースが空いてないことがある」と言っていたのが印象的でした。ああ、それは確かにありそう…。Web会議環境をバシっと整えたオフィスを作りたい人は、内装の段階からシスコさんに相談すると良きですよ!
どんな人でもどんな場所からでも、スマートに繋がってコミュニケーションがとれる。それって未来のオフィスでの働き方感があるよなぁ。シスコのサーバーを見ながら、そんなことを妄想した次第でした。
Source: CISCO