通販で失敗するのもう嫌。
ニット編みマシンを手がける島精機製作所とKDDIがタッグを組んで、デジタルカタログやVRショールームとして活用できるアパレル業界向けシステム「XRマネキン for APEXFiz」を発表しました。これは島精機が開発するバーチャルサンプル「APEXFiz」と、KDDIが開発する超精密マネキン「XRマネキン」をミックスさせたプロダクトです。
バーチャルサンプルに精密デジタルマネキンと聞くと、「今っぽい何か」というぼんやりしたイメージですが、要は消費者からしたらネットショッピングの失敗が減るかもしれないというお話。実際はアパレル企業側へ提供されるソリューションなんですが、その先にいる消費者も助かるやつです。
平面写真よりもデザインがわかりやすい
私はなんでもすぐネットで買う民ですが、お洋服は失敗することが多いアイテムです。ビミョーなサイズ感や色味はもちろんですが、「え、着たらこういう感じなんだ…?」と、画像からイメージしていたのと違うことが結構あって…。最近はモデルさんの身長や着用サイズが表記してあったり、商品コメントで実際買った人の声などが確認できたりなど、親切なサポートも広がっていますが、それでもやっぱり失敗がゼロにはならず。その理由って、試着できないのはもちろん、リアル店舗のように商品を自分の気になる視点からじっくり見ることができないことが大きいわけで。
XRマネキン for APEXFizだと360度全体を眺めることができるし、デジタルマネキンに着てもらえるので、ボリューミーな袖やスリットなど、平面写真ではわかりにくいデザインもより想像しやすくなります。また、島精機のAPEXFizのありがたいところは、リアルサンプルなし=デジタルサンプルで提案ができるということ。APEXFizでデザインした服も360度チェック&デジタルマネキン着用できるので、リアルにモノができる前からデジタルカタログが作成できたり、在庫を抱えずともお客さんにバーチャルで提案ができます。受注生産のアイテムもイメージしやすい! デジタルサンプルの質感もかなりリアル。
KDDI開発のバーチャルヒューマンcohちゃんにサンプルを着せてPRするというプランもあるそうですが、個人的にはcohちゃんよりも、設定をいじってより自分ぽい体型のデジタルマネキンを使えたらなと思います。ECサイトでデジタルマネキン設定して、試着クリックで360度見る。最高ですね。
すでにリアル店舗は試着メインで、販売はネットというショップも出てきていますが、アパレルECサイトはリアル店舗と連動してもっともっと便利になるはず! 店舗ではサイズ感と質感だけチェックできたらいいと思っている人、多いですよね、きっと。あとは、肌触りもVR越しにわかる日が来てくれれば…。
Source: KDDI