カセットレコーダー感覚で。
ふだんはDAWを使っている音楽クリエイターも、ちょっとメモ程度に簡単に使えるレコーダーがあるといいな、なんて思うことないでしょうか? いにしえのカセットレコーダーのように、ふと思いついたときに電源入れればすぐに録音できるツールって、やっぱり1台あると便利なんですよね。そんなニーズに応えるべく、ZOOMがバッキング制作用音源を備えた8トラックのデジタルレコーダー、R12 MultiTrakを発売しました。
電池でも使えるので屋外使用も可能
重さはわずか735gで、片手でラクラク持てるコンパクトサイズ。このサイズにして2.4インチのタッチスクリーンを搭載し、スマホのように指先だけでさまざまな編集機能が楽しめます。入力は2トラック同時録音が可能で、1chはHi-Z入力に対応しているのでギターをそのまま挿すことも可能。Mac/Windows対応の専用ソフトGuitar Labと併用することで、エフェクトやアンプシミュレートを駆使したギターの細かな音作りも可能です。
バッキング用には150種のリズムループと8ボイスFMシンセ音源が搭載されています。ちょっとしたギターフレーズなどを思いついてすぐに曲の構成や簡単なアレンジを作りたいとき、R12だったらデッサンのように仕上げていくことができるわけです。
そのほかにもライブのバッキングとして同期トラックを再生したり、スタジオに持っていってバンドのデモ録音に活用したりと、さまざまな使い方が考えられそうです。なにせ小さくて軽いですしね。単3電池4本で5時間駆動できるし、USBバスパワーでも使えるフットワークの良さは大きな魅力でしょう。
そしてさらに驚くべきはそのお値段。市場価格は3万4000円前後。オーディオインターフェース+デジタルレコーダー+バッキング制作シーケンサーが1台にまとまってこの価格ってほんとにリーズナブルだし、宅録派ギタリストやバンドマンは1台持っていると重宝すること間違いなしです。初回出荷分はすでに各楽器店でソールドアウト状態のようですが、この機能でこのお値段ならヒットするのも納得だなぁ。
Source: ZOOM