GOTシリーズあるあるになってしまいそう。
HBOの超人気ドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚である『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。8月末からついに配信スタートで、すでにシーズン2の制作も決定しています。が、暗いんですよね。ストーリーじゃなくて、画面がさ。
暗いのは仕様です
8月21日から毎週1エピソードずつ配信されている『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。10月2日配信の第7話「ドリフトマーク」に対して、「画面が暗すぎて何が起きているのか見えない!」とファンから苦情があがっています。ファンの声に対して、TwitterのHBO公式アカウントが反応。いわく「仕様」だそうです。
「ハウス・オブ・ザ・ドラゴンの第7話の夜のシーンについて、スクリーンが暗いという意見をありがとうございます。この暗めの照明は、クリエイティブ的決断による意図的なものです」
Hi there, we appreciate you reaching out about a night scene in #HouseoftheDragon: Episode 7 appearing dark on your screen. The dimmed lighting of this scene was an intentional creative decision. If you have any other questions, please feel free to shoot us a DM. ^SK
— HBOMaxHelp (@HBOMaxHelp) October 3, 2022
『ゲーム・オブ・スローンズ』では、たびたび画面暗い問題が発生しており、中でも有名(?)なのが、シーズン3の「長き夜」。このエピソードの監督を務めたのはミゲル・サポチニク監督で、今回暗いとクレームがついている『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のエピソードと同じ監督。暗めが好きな監督なのですね…(サポチニク監督は『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン6の「落とし子の戦い」でエミー賞受賞しています)。
やっぱりもうちょっと明るい方が…
暗いシーンがクリエイティブ的演出だとしても、何が起きているか見えないとなっては本末転倒。暗いシーンで真っ先に頭に浮かんだのが『HUNTER×HUNTER』のメルエムとコムギの最後。暗いというか真っ黒。ベタ塗りです。(失礼ながら)冨樫先生なだけあってツッコミもたくさん入ったし、賛否両論あるとは思いますが、個人的には真っ黒なコマを追いながら号泣しました。ストーリーとして見えないという演出に意味があったと思います。ただ、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の場合、夜のシーンというだけで見えないじゃ困るわけで…。
前述の「長き夜」に関しては、撮影監督がHBOの配信用ファイル圧縮による影響と説明したそうですが、今回はどうなのでしょう。
配信というプラットフォームが当たり前になり、配信限定コンテンツとして世界中にファンを持つ大作が制作される今、制作側も多少は見る人の環境を考慮する必要が出てきたのかもしれません。映画館と違って、一般家庭のメディア視聴設備は限られています。いつでも、どこでも、好きな端末で見ることができるのが配信プラットフォームの強みであるならば、昼間にご家庭のテレビで見ても「見える」演出に留めるのも、視聴者のことを考えた作品作りなのかも…。
Source: Vice