「どうやって発電された電気なのか」が気になる人へ。
中国やタイなどでバッテリー事業を展開するIMMOTOR(イモーター)社が、ポータブル電源「IMMOTOR BAY」シリーズを日本展開します。
ポータブル電源、さいきん新製品がドカドカ出て楽しいカテゴリなんですが、このIMMOTOR BAYもなかなかおもしろい製品ですよ。
出力も入力もバリエーション豊富
メディア向けのお披露目会で見てきたIMMOTOR BAY、まず最初に気になったのは「対応するコネクタ」ですね。
小型モデル(容量543Wh)の「BAY 500」は以下のコネクタを備えています。
ACコンセント(最大600W)×2
USB-A×2
USB-C(100W)×2
DC出力×1
ワイヤレス充電(15W)×1
USB-Cが100W対応だったり、ワイヤレス充電ベースを備えていたり、新しめのコネクタを一通りそろえているのはグッド。
大型モデル(容量1023Wh)の「BAY1000」は、コンセントの出力が最大1200Wになったり、追加のUSB-Cやシガーソケットを備えています。
充電方法も面白くて、コンセントにつないだ充電用アダプタで充電する方法のほか、USB-Cポートからの充電にも対応しています。
複数のポートからの同時充電も可能で、充電アダプタ+USB-C+USB-Cでフルに電力を流し込めば、「BAY 500」を2時間ほどで満タンまで充電できるそうです。
出入りする電気をチェックして「電気を選ぶ」を可能に
もうひとつユニークなのは、「電気の入出力を詳細にチェックできる」機能。
どのポートから、どれだけの電力を出しているのかをスマホアプリで把握、ポートの電力をON/OFFできます。たとえば、PCとスマホを同時に繋いでいたとして、PCのほうに優先的に電力を回す...なんてコントロールができるんですね。
また、充電する電力について、将来的に「その電力の由来は何なのか」までわかるようにする予定だそうです。
どういうことかというと、太陽光や風力発電といったグリーンな電気を見分けられるようにして、それらの電力を使うことでトークン(NFT)を獲得、自分のエコ活動をゲームのように可視化できるようにする...という計画。
コンセントに流れる電力の発電方法を見分ける具体的な方法は(いまは)ないんですが、管理するシステムをあらかじめ用意しておくことで、将来的にアイデアを実現できるようにしておこう、という壮大なプランです。
NFTと聞くと身構えてしまいますが、発表会では「ゲーム的要素に使うだけで金銭的な価値を与えるものではない」と繰り返しアピールされていました。あくまでコミュニティ内でやりとりするトークンのようですね。ついでにいうと、NFTに使われるのは消費電力の少ないPoS型の仮想通貨です。
IMMOTOR BAYは10月11日よりクラウドファンディングをスタートさせるとのこと。公式サイトからメール登録をしておけば、CFスタート時に案内が届きます。