こういうタイムトトラベルもいいね。
テクノロジーが進化したら、いつの日かタイムトラベルができるようになるのでしょうか。たとえ理論的に可能であっても、きっとまだまだ無理ですよね。しかし、今ある技術でタイムトラベルに成功した人がいます。カナダ在住のアーティストConor Nickersonさんです。タイムトラベルに使ったのは机の引き出しにあるタイムマシンでも、デロリアンでもなくPhotoshop。
古い写真に写っている自分と再会
Nickersonさんが、Photoshopで過去に行くというアイディアを思いついたのは5年ほど前。実家で古い写真を眺めていたときでした。フォトシリーズとして発表された「Childhood」は、自身の幼少期の写真に今現在の自分の画像を重ねて制作されたもの。制作期間は6カ月。米Gizmodoのメールインタビューで「見る人は過去と現在を横並べで見ることができます」と作品の視点を語ってくれました。最初は家族や友達に見せるだけのつもりが、ふと掲示板Redditにポストしたことで多くの人の注目を集め、多くのメディアでも紹介されました。
時は流れ、最近になってまたタイムトラベル写真をRedditに投稿すると、再び話題に。「写真へのリアクションを見ていると、僕らはみんな大きくなった子どもなんだなと思います。みんな成長するという同じ経験をし、世界でどう生きていこうか模索する人たちなんですよね」と語るNickersonさん。ひとつの作品が多くの人の心を捉えたことに驚きつつも、アートの素晴らしさを実感したといいます。
インタビューで「もし本当にタイムトラベルして子どもの頃の自分に会えたら、言いたいことはありますか?」と尋ねると、Nickersonさんはこう答えてくれました。「ひとつの答えにまとめるのは難しいですね。いいことも悪いこともあるし、子ども時代のあの過ごし方で今の僕があるわけですし。たぶん、小さい僕に最近どう?って聞いて、彼の話をじっくり聞いてみるかな」
Nickersonさんは、自身のInstagramアカウント(@ConorNickerson)でも作品を公開しています。
Source: Conor Nickerson