ギャンブル、セックス、特定思想団体… Appleのアプリストアに表示されてしまった絶対ダメな広告

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  • author Thomas Germain - Gizmodo US
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ギャンブル、セックス、特定思想団体… Appleのアプリストアに表示されてしまった絶対ダメな広告
Photo: Shutterstock.com

らしくないような。

先週、AppleはApp Storeでの新しい広告展開をスタートさせ、Todayタブと各アプリページ下でもおすすめアプリの中に広告掲載が追加されました。が、始まるやいなや、広告内容が物議を醸しています。Twitter上には、不適切と思われる広告を報告する人が続出しました。


ギャンブル

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Screenshot: Marco Arment

一番問題視する声が多いのはギャンブル系の広告。ギャンブル広告が表示されたアプリ開発者からは苦情が殺到。

僕のアプリのページに、自分としては受け入れ難いギャンブル広告が表示されている。Appleも受け入れるべきではないのでは。

Appleはこれを真摯に受け止め、アプリページでのギャンブル含むいくつかのカテゴリの広告表示を停止しています。


保守系団体

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Screenshot: @7w33t3r

保守派思考のNPO団体PragerUの広告が表示されたTwitterユーザーも。

PragerUは、ネットを活動拠点に若者層に保守的思考をアピールしている団体で、誤解を招くような内容の動画を拡散することもあり、問題視する声もあがっています。GoogleやMetaにすでに広告が掲載されており、今回新しくAppleにも拡大。テック大手は広告主としては問題なしという判断ってこと?


広告かぶり

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Screenshot: Thomas Germain

広告内容・広告主が問題というより、その表示アルゴリズムが気になってしまうのがこれ

Airbnbを検索すると、検索結果と広告エリアが同じアプリに。「自分のアプリを検索で探してくれたユーザーに、同アプリの広告を見せる広告費用がかかる」って、広告主としては納得いかないような気がしますが。

…ん? つまり、広告表示に条件はないということなのでしょうか。これがOKならば、競合他社のアプリページに広告を掲載できることになってしまいますが。


絶対だめなやつ

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Screenshot: @hot_doggin_jon

ギャンブル依存症の人向けの支援アプリのページに、まさかのギャンブル広告が! 見つけたユーザーもびっくり。


悪意しかない

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Screenshot: @BasicAppleGuy

これも皮肉でダメなやつ。

問題を話し合い、関係を修復・継続させようと努力しているカップル向けのカウンセリングGottman Instituteのアプリページに表示されたのは、出会い系アプリの広告。

広告としての相性もタイミングも、悪意すら感じる広告です。


エロ系動画チャット

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Screenshot: @BasicAppleGuy

エロは悪くないのですが、これも組み合わせがいまいち。

読書用アプリを検索したら、おすすめにはエロ系動画チャットサービスが。どういう繋がりなのか、もはや意味不明。見つけたユーザーも困惑。


キッズアプリにギャンブル広告

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Screenshot: @simonbs

絶対ダメの領域を超えてダメなやつ

キッズアプリのおすすめリストにギャンブル系ポーカーアプリの広告。


Appleといえば、企業イメージに強いこだわりをもっており、Apple TV+のオリジナルコンテンツでもクリーンなコンテンツにこだわるあまりに制作に遅れがでたと噂されるほどだったのに…。

広告表示にまでうるさいこと言っていられないのか、それともスト変更直後で広告アルゴリズムがまだユルユルだったのか…。