12月14日に公開されたiOS 16.2、iPad OS 16.2、macOS Venture 13.1でローンチされた “無限キャンバス” アプリ「フリーボード」(海外では「Freeform」)。皆さんはもう使っていますか?
制限なく広がっていくから、書く場所を気にせずどんどんブレインストーミングできるし、人とシェアしたりコラボしたりと、とにかく便利なんですよね。
私も毎日のようにアイデア出しをしたり、記事の構成を練ったりしているのですが、フルで機能を使いこなせていないんです。
というわけで、改めておさらいしましょう。「フリーボード」って何ができるの?
「フリーボード」の基本的な機能
「フリーボード」を初めて開くと、白いブランクページが表示されます。
ここにインプットできるのは、テキスト、画像、動画、音声クリップ、ウェブリンク、形状、スティッキーノート、マップのロケーション、ドキュメントなどなど。しかも “ページは無限”です。
直感的かつ多機能で、例えばmacOSのファインダーからファイルをドラッグすれは、ダブルクリックでプレビューできるし、動画や音声はアプリケーションの中で再生されるので、画面を行ったり来たりとワチャワチャする必要もありません。
しかも、それらのエレメントは移動も、サイズ変更も、回転も可能。他のオブジェクトの上に重ねることだってできるんですよ。
ボードにはグレーのドットが配備されているので、無秩序になりにくいのがうれしい。必要に応じて貼り付けたものをロックしておくこともできるし、人と共有したときにグチャグチャにならなくて便利です。
すでに“無限”と書いたように、ボードはどんどん拡大できます。スペースを気にしないでアイデアを書いていけますよ。
iPadとiPhoneだったら、スタイラスペンや指でドローイングツールにアクセスできて便利!
「フリーボード」でコラボレーション
「フリーボード」は、自分以外の人を最大99人招待してコラボして使うことができます。
大勢が同じツールにアクセスして、意見を書き出したり、戦略を立てたりできるんです。カーソルは色分けされるから、誰が何を書いているのか識別できますよ。
「フリーボード」に招待するには共有オプションを押して、人を選ぶだけ。リアルタイムで変更したことが同期、表示されます。ナビゲーションペインには、すべてのボード、最近使ったボード、シェアされたボード、お気に入りボードが表示されるので、管理しやすいのも魅力です。
他のAppleソフトウェアとの相性が良く、テキストメッセージに「フリーボード」をドラッグするだけで、すぐにその会話に参加している人たち全員とコラボ可能。アクティビティのアップデートは、スレッドに表示されるので、アプリを行き来してチェックする必要もありません。
対面しながら書き込みしたいなら、FaceTimeを使いましょう。ビデオがキャンバスに表示されるので、コラボしている人の顔を見つつ、書き込みができますよ。
ボードの内容は書き出してPDFとして保存可能だから、他のアプリにも送れますよ。
「フリーボード」の可能性
「フリーボード」は柔軟でとっても便利ですが、目新しい機能ではありませんし、多くの機能がApple Notesの焼き増しに感じるかも。
とはいえ、無制限で書くことができるのと、他の純正アプリとの相性が良いのはやっぱり魅力的だと思います。
使っていると、入力した文字がきちんと反映されなかったり、レイヤーや回転もうまくいかなかったりするので、未完成だと感じることがあります。また、macOSアプリはモバイル版よりも使い勝手が悪く、iPadとApple Pencilに最適化されているアプリだと思います。
「フリーボード」が出る前から、同様のサービスがサードパーティの有料アプリで提供されているので、すでにそちらで満足しているのなら乗り換える必要もないかもしれません。
でも、私みたいに、ブレインストーミングに「Goodnote 5」を使っていた、みたいな人にとっては新体験だし、可能性の高さにワクワクさせられること間違いないと思いますよ。
あ、ちなみに、Googleが「Google Jamboard」という認知度低めのサービスを提供しているのですが、それは同じような機能があるし、バーチャルのレーザーポインター付きなんですよね。Googleミートをはじめとする他のGoogleサービスと併用できるところも同じ。
ただ、Appleユーザーなら「フリーボード」の方が使い勝手が良いんじゃないかな、とは思います。まだ触ったことがない方は、ぜひ使ってみてください。結構ハマりますよ。