音楽を作る者が小さなオシロスコープに熱狂する理由

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  • author ヤマダユウス型
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音楽を作る者が小さなオシロスコープに熱狂する理由

国内での発売延期以降、ずっと待ってました!

KORGから「NTS-2 oscilloscope kit + PATCH & TWEAK with KORG」が発売されました。電子楽器ガジェットのNTS-2とブックレット(英書)をあわせたバンドルなのですが、これすごく面白いんですよ。

手のひらサイズの小さなオシロスコープ

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KORGは「NTS-1 digital kit」という、手作りシンセサイザーを発売しています。これはKORGのDIYブランドであるNu:Tektのひとつで、今回のNTS-2は同シリーズに連なるものです。

面白いのは、NTS-2はオシロスコープである点。オシロスコープは電気信号を視覚化する装置なんですけど、これで色々なシンセの波形をチェックできるんです。波形といえば三角波、矩形波、ノコギリ歯などが有名ですね。

では波形を見てどうするのか。音の波形は振幅の大きさや波のいびつさなどが異なります。今聞いている音の波形がわかれば、今後の音作りをする際に狙いの音が作りやすくなるわけです。あるいは波形レベルから音を作り込んでもいいし、単純にビジュアライザーとしても面白い。

と同時に、NTS-2自体がチューナーやLFO、オシレーター機能を持っているので、補助シンセとしても運用が可能。ユーティリティとしてすごく活躍の幅が広い一台なんですよね。

サウンドハウスでの価格は2万4640円ですが、記事執筆時点でどの通販サイトでも売り切れ状態でした(注目度の高さよ…)。こんなに使いやすくて手頃なオシレーターはそうないですし、シンセ好きは持っていても腐らないですよコレ。

Source: サウンドハウス