Twitter、複垢にしたら楽しくなりました

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  • author 福田ミホ
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Twitter、複垢にしたら楽しくなりました
Image: Koshiro K / Shutterstock.com

ひとりで生きていくんだって思ってました、複垢にするまでは。

Twitterアカウントって、もう10年以上持ってるんですけど、最近までちゃんと使えてませんでした。自分は文章をじっくり書いてしまう方なので、短い文章をちゃっちゃと書いて短時間に送り合うなんて、ペースが速すぎてついていけないんじゃないか、心配だったんです。一応Twitterがどういうものかは知らないといけないと思って、友だちとか気になる人とかメディアをフォローしまくったりもしてましたが、タイムラインがカオスになっただけでした。

でも1年ちょっと前からTwitterの全然違う使い方を始めて、一気に楽しくなりました。こんな使い方もあるよということで、ご参考になりましたらうれしいです。

推し活から複垢に

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Image: PixieMe / Shutterstock.com

私は元々情報収集目的でTwitterを使ってたので、興味のある人とかメディアとかをフォローしつつ、自分からはほとんど発信してませんでした。それでいて、人からTwitterアカウントを聞かれれば伝えてしまってたので、仕事関係の人からフォローされてもいました。だからたまに何かコメントしたいツイートを見たり、ちょっとしたネタを見つけたりしても、あんまりしょーもないことは言いにくいな…と思い、ますますROMになってました。

みんなに混ざりたくなった

でも1年ほど前、とある芸能人の方のファンになったことで様相が変わりました。その方はTwitterで情報発信してるので、ファンの皆さんは当然それをフォローして、ツイートがあるたびにキャッキャウフフしてるので、私もそれに混ざりたい、と思ったんです。

でも仕事関係の人からも見えるところで「今日のランチも美味しそうですね(キラキラ)」みたいなツイートははばかられます。仕事関係の人の手前だけじゃなく、今まで私は有名人に入れ込むことがほとんどなかったので、もっと親しい友だちに対しても「推し活してる」ってあんまり言えてないんです。

専用垢を作成

なので私は、推し活専用垢を作りました。知り合いに教えなければ、気恥ずかしさもなくキャッキャできます。それに、ツイートがただの個人的感想でも(ネガティブな内容でなければ)枯れ木も山のにぎわいなので、「読者にとって価値があるか」とかいちいち考えなくていいので気楽です。

推し垢では単に「推し」の発信をフォローするだけじゃなく、ファン同士でフォローしあってイベントや作品の感想を共有したり、ちょっとした困りごと(例:イベントで前泊するんだけど、アクセスが良いホテルはどこ?とか)を相談しあったりしてます。性別や年代も近い人が多いので、推し活以外の話題で盛り上がることも多く、かなり良い感じのコミュニティになってます。ちなみに私の周りのファンの人たちも、Twitterでは推し垢しか持ってないか、推し垢と雑垢で分けているかの人が多いようですが、それは推す対象によっても違うのかもしれません。

複垢で一番良かったこと

そんな経験からまとめると、自分にとって複垢にして一番良かったのは、推しを中心とするファンコミュニティに参加できたことでした。それが可能になったのは、いろいろな意味で発信のハードルが下がったからだと思います。つまり、「全ネットから見える場所で発信するからには、誰に見られても恥ずかしくない内容・言い回しをしよう」みたいな自分の中の制約がなくなったことで気軽にツイートできるようになり、そのおかげで気の合う人が向こうから私を見つけてくれた、という感じです。

情報も入手しやすく

もうひとつのメリットは、自分に合った情報が手に入りやすくなったことだと思います。その理由は多分ふたつあって、ひとつは上に書いたように、いろんな人とつながったことで、情報をもらえるようになったことです。ふたつめは、タイムラインが全部推し活関係になるので、情報が埋もれにくいことです。ただ、タイムラインをすっきりさせるだけなら、「リスト」機能を使えば1アカウントでも情報の整理が可能です。なので特に自分から発信せず、ROMってる場合は1アカウント+リストでも十分なのかなと思います。

おすすめの当たり外れが少なくなった?

さらに、副次的な効果ですが、テーマを絞った垢のほうがTwitterからの「おすすめ」がより適切になってる気がします。おすすめのアルゴリズムでは、自分がフォローしてるアカウントが関係してるツイートや、自分の界隈で人気のあるツイートが推薦されるらしいので、フォロー範囲が雑多だとおすすめの当たり外れも大きくなる、ということなのでしょう。

そんなわけで味を占めた私は、今は推し活だけじゃなく、人工知能とか統計関係の勉強用アカウントも作ってたりします。といってもまだROM状態ですが、それでもたとえば気前良くいろんなことを教えてくれるアカウントをおすすめしてくれたりするのでありがたいです。

気をつけたいこともいくつか

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Image: 10 FACE / Shutterstock.com

でも複垢を持ってみて、デメリットというか注意点も感じます。アカウント切り替えは2タップ/クリックするだけなので煩雑じゃないですが、切り替え忘れはよくあります。うっかり雑垢のほうで好きな人に「いいね」しちゃった、程度ならまったく問題ないんですけど、知り合いも見てるアカウントでポエムツイートしないように気をつけたいです。

それよりもっとわかりにくいけど多分問題になるのは、「自分の発言を見てるのは、自分と同じ興味の人だけ」という感覚に陥りやすいことです。たとえば推し垢の場合、自分の好きな人を称えるあまり、つい他の人を間接的にディスってしまうことがあります。私が生息する昭和アイドル好きの間では時々「○○は今どきの若い子より上手い」的な発言があるんですが、「今どきの若い子」が好きな人から見るとそれはマウンティングになってしまいます。

誰かをディスってなくても、コミュニティが濃くなってくるとほとんどLINEグループみたいな感覚で、かなりプライベートなことも気軽にツイートしちゃったりします。このへんは複垢でなくても、というかTwitterでなくても、ソーシャルメディアを使う上での要注意点ですね。

あとは複垢を使って特定ツイートをリツイートしまくったりするのは、規約違反になるとのことなので、気をつけたいです。

ルールを守りつつ、想定外の人が見てるかもってことを頭の片隅におきつつ。複垢を楽しんでいければと思います。

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Source: Twitter(12