使いこなせばマルチタスクも何のその。
『キン肉マン』に登場するアシュラマン、『スパイダーマン』の敵ドクター・オクトパス、『スター・ウォーズ』のグリーヴァス将軍、『仏ゾーン』のアシュラなど、これまでマンガや映画に登場する多腕キャラは、どれもが強敵揃いでしたよね。戦闘能力もさることながら、いくつもある腕を操れたら、どんなに便利なことだろうと思います。
東京大学先端科学技術研究センター身体情報学分野 稲見・門内研究室の「稲見自在化身体プロジェクト」では、そんな憧れを具現化させるような研究が行なわれています。
交換も動きも自由自在
「自在肢」は背中に背負うロボット・アームで、ベースユニットには1本から6本まで脱着が可能。美しいデザインのアームが優雅に動きます。
動画のように装着者が何人かいれば、互いに交換したり付け替えたりすることで、社会的インタラクションが可能になります。追求しているのは、腕を増やした利便性だけではないんですね。
ロボットで不便を解消
この研究室では、人間がロボットやAIなどと「人機一体」となり、自己主体感を保持したまま自在に行動することを支援する「自在化技術」の開発と、デジタルサイボーグ「自在化身体」がもたらす認知心理および神経機構の解析をテーマに先駆的な研究を展開しているとのこと。
自在化身体プロジェクトの取り組みをまとめた紹介動画を公開しました!最後の方で、ふしぎなキャラクターが分身・合体など変化しながら「自在化」するところもかわいいので、ぜひ下記のYouTubeのURLから動画をご覧ください✨https://t.co/z9zHyYlU0i#自在化身体#研究#紹介動画pic.twitter.com/3BYbPRsdmV
— 稲見自在化身体プロジェクト (@jizai_body) December 21, 2022
『銀河鉄道999』の星野鉄郎は機械伯爵への敵討ちのため機械の体を欲しましたが、現代社会を生きる我々に必要なのは、機械による身体の部位なんですね。
もしホントに実用化され、意のままに手指まで操れたら…? 料理やスポーツや乗り物の運転など、日々の暮らしが変わりそうです。
Source: YouTube, Twitter, JIZAI ARMS, Inami Jizai Body Project (1, 2) via 知財図鑑, 日本の研究.com