90歳のおじいちゃんカメ、パパになる

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  • author Isaac Schultz - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
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90歳のおじいちゃんカメ、パパになる
Photo: Wikimedia Commons

歳の差カップルの高齢出産、おめでとう!

アメリカのヒューストン動物園にいる最高齢の動物は、カメのMr. ピクルスさん、90歳。そして、Mr. ピクルスさんは、この動物園にいる一番最近お父さんになった動物でもあります。

お母さんカメは53歳

Mr. ピクルスの3匹の子供たちはそれぞれ「Dill」「Gherkin」「Jalapeño」と名付けられました。お母さんはMrs. ピクルス、53歳。1996年にこの動物園にやってきました。

90歳と53歳。37歳の歳の差カップルですし、90歳でお父さんになるのも、53歳でお母さんになるのも、ともによくがんばりましたね!

今月はじめ、爬虫類担当者がMrs. ピクルスが卵を産んでいるのを発見。両親と一緒に生活できるような大きさになるまでは、動物園のみなさんに大事に見守れて育てられます。卵を動物園のスタッフがケアする理由は、動物園のあるヒューストンの土は、カメの卵が孵るのにはあまり向いていないからです。

産んですぐ見つけられたので、スタッフさんの見守るなか、別室で問題なく生まれてきたそうです。Mrs. ピクルスも健康だそうです。よかった!

ピクルス夫妻の種は、絶滅危惧種

ピクルスご夫妻は「ホウシャガメ」という種類で、甲羅は最大40センチ、体重は15キロにまで成長するカメです。ホウシャガメは元々マダガスカルに生息するカメ。そして現在、絶滅危惧種となっています。生息地の減少、密猟が絶滅危惧になった主な理由です。

カメの交尾・繁殖はむずかしく、ガラパゴス諸島のピンタ島にいた最後のピンタゾウガメ、ロンサム・ジョージも、保護されて繁殖を長年試みていましたが、子どもが生まれることなく死亡してしまい、絶滅してしまいました。

ピクルス夫妻の3匹の赤ちゃんたちはそれぞれ甲羅の模様が違っていて、DillとGherkinはJalapeñoの甲羅よりも明るめ、Gherkinは真ん中に白い模様があるそうです。

ホウシャガメの寿命は100年以上と言われているので、Mr. ピクルスも子どもたちと過ごす時間はまだまだありそうですね。おめでとうございます!