ChatGPTはあくまでもツールでありアシスタント。その認識、忘れないで

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  • author Jonathan May - Gizmodo US
  • [原文]
  • 宮城圭介
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ChatGPTはあくまでもツールでありアシスタント。その認識、忘れないで
Illustration: maxuser (Shutterstock)

いつの間にか立場逆転してない?

急拡大するChatGPTですが、あまりの便利さに無意識のうちにあなた自身が使われていませんか? ChatGPTは、あくまでもツールであるということを認識しなければいけません。

大前提として、ChatGPTはツールなので間違いを犯します。結果をすべて鵜呑みにしてはいけないという警告は、インターネットを使う上でも常識ですが、何でも(真実かのように)答えてくれるChatGPTにおいては、その前提が忘れ去られていることに注意しなければいけません。

ChatGPTは事実ではなく単語生成ツール

ChatGPTはあくまで単なる「AI言語モデル」なので、正確性を検証する能力がありません。ChatGPTを開発したOpenAIは、人間が書いたインターネットでの膨大なデータを基にして、チャットボットを訓練したと語っています。「インターネット上の記述はすべてが正しいわけではない」という前提に立てば、それを基に学習したAIもすべてが正しい答えを出せるわけではありません。

ChatGPTはセッションのパートナーに

ChatGPTは事実の正確性があまり重要でない場面で、その力を発揮します。会話を続けるためのボットや物語のシナリオ作りに利用する場面、小説や資料をドラフトでいちから作成しようとする時に、まず書き出しが思いつかず悩んだ経験はありませんか? そんなとき、呼び水としてChatGPTはあなたの役に立ってくれるはずです。

これが現状ChatGPTの最適な使い方ではないかと、私は思うのです。