水に混ぜるだけ。ドイツの修道院で世界初の粉末ビールが誕生

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  • author 岡本玄介
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水に混ぜるだけ。ドイツの修道院で世界初の粉末ビールが誕生
Image: shutterstock

これはビール革命だ!

ゴクゴクと喉に流し込むビールは最高ですが、それは液体だからこそ可能な飲み方だ…って、普通はそんな当たり前のこと考えませんよね。

液体だと重さがあり、こぼせば臭いがキツいのもまたビールの側面だったりします。

ビールになっちゃう魔法の粉

このたび東ドイツで最も古い修道院にしてビール醸造所であるNeuzelle Monastery Brewery(ノイツェレ修道院醸造所)が、世界で初めてビールを粉末にする偉業を成し遂げました。

見た目は乳白色の粉なのに、水と混ぜてよーくかき混ぜるとシッカリ泡立つビールになってしまいます。

Video: WUSA9/YouTube

彼らはBMWi(連邦経済技術省)からの資金援助を得て、技術パートナーと共に2年の歳月をかけて完成させたとのこと。

実はまだノンアルコールだけなのですが、今年の半ばには輸送コストが最も高いアジアやアフリカ圏に向けて販売するそうです。日本でも手に入るようになるでしょうか?

次の段階では、アルコール入りも造るというので、こちらも期待大です。

輸送費を抑えれば環境にもよい

粉だと液体より軽いので、運送コストが削減できるのが大きなメリットです。

ビールの90%以上は水であり、世界に向けて何十億リットルもの水が運ばれているのは、環境的な観点ではムダが多いことになります。その問題が、粉末化で大きく解消できることになるワケです。

たとえば、ドイツビールは船便で日本に来ると1~2カ月前後かかり、その途中で瓶が割れて破損したり、缶だと穴が空いてダメになってしまうこともあります。粉末だとそうした心配もなくなりますね。

自分で作ったら安上がり?

製品化されたときの容量はわかりませんが、もし1瓶分で20~30杯程度のビールが飲めたら超お得ですよね。他のカクテルなどに混ぜてみたり、料理の隠し味にしてみたり、一味変わった楽しみ方もできそうです。

Source: YouTube, Klosterbrauerei Neuzelle via NEW ATLAS

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