アメリカ、再エネの発電量が石炭の火力発電を上回った!

  • author Angely Mercado - Gizmodo US
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  • 湯木進悟
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アメリカ、再エネの発電量が石炭の火力発電を上回った!
Image: zhengzaishuru / Shutterstock

日本は遅れてる?

日本国内の電気供給は現在、大半を火力発電に頼っています。太陽光や風力発電など、いわゆる再生可能エネルギーを用いた発電量は、まだまだ主流にはなりきれていません。電力不足への懸念から、原子力発電所の再稼働なども話題にはなっていますが…。

米国で太陽光と風力発電が急増中

一方、米国エネルギー情報局(EIA)は、2022年における米国内の発電事業者の電源割合について、太陽光、地熱、風力、水力など、クリーンなエネルギーによる発電量が、初めて石炭の火力発電量を年間で上回ったことを明らかにしました。

ほんの10年ほど前までは、米国では石炭の火力発電こそが最大の電源割合だったにもかかわらず、いまや全体の2割まで抑えられるように。それに代わって再生可能エネルギーの割合が年々高まっているんです。

ちなみに、もっとも伸びているのは、太陽光風力発電。導入や運用コストが、昔と比べてグンと下がっているのが大きな要因のようですね。

一方で天然ガスの火力発電も増加

ただ手放しには喜べないのが、同時に天然ガスの火力発電も増えているという点です。つまり、石炭の火力発電は抑えられるようになりましたが、天然ガスの火力発電へとシフトが進んだだけという見方もできないわけではないんです。結局のところ、化石燃料による二酸化炭素排出量増加の問題の解決にまではいたっていないのかもしれません。

カーボンフリーなエネルギーによって、どんどんと電気が供給される時代の実現。それはまだどこの国でも大きな課題なのでしょうね。

Source: EIA