macOSっぽい快適さをWindowsにも。
Windowsでついに、iPhoneとの（ほぼ）シームレスな接続が可能になりました。Microsoftの発表のとおりPhone Link（日本名｢スマホ連携リンク｣）をアップデートし、iOSとWindowsの間でメッセージや通話の共有をできるようにしたんです。
先日の発表ではこの機能を使えるようになるのは5月中旬とのことだったので、しっかり有言実行でした。Phone Linkでは、Bluetoothを使ってiPhone（iOS 14以降搭載）とWindowsデバイス（Windows 11搭載）を同期させます。Phone Linkアプリがあれば、QRコードを介してスマホとPCのペアリングができ、瞬時にデータ転送ができます。
Phone LinkはWindows 11に同梱されているんですが、｢前からWindows 11を使っているけどPhone Linkなんて見つからないけど？｣なんて人は、Windowsを最新版にアップデートすればもれなく付いてくるはずです。Phone Linkを有効にしておけば、PCからiPhoneに来たメッセージを読み書きしたり、電話に出たり、連絡先を見たり、最近の通話履歴をチェックしたりもできます。長時間の会議中とかにすごく便利そうです。
すべての機能が連携できるわけじゃない
ただPhone Linkでは、iPhoneとMac間でできる連携全部が可能なわけじゃなくて、いくつか制限があります｡たとえばグループメッセージに対しては使えなかったり、メッセージでの画像や動画の共有はできなかったりします。あと、メッセージ履歴はセッションごとにしか確認できないので、過去の履歴全部は見られません。ちなみにMicrosoft公式ブログには｢iPadやmacOSでは使えません｣って断り書きがあるんですが、Apple製品同士でできてる連携をWindowsで再現するためのPhone Linkなんだから、これわざわざ言う必要あるんでしょうか？ 間違ってたらすみません。
なおGoogleも少し前に、Android・Windows間でのAirdropライクな機能をベータ提供開始しました。GoogleのNearby ShareのWindows版では、AndroidとWindows 10・11がBluetoothでつながります。Android・Chromebook間でのNearby Shareはもうできてるんですが、やっぱりOSのシェア的にはWindowsの存在が大きいです。そういう意味ではAndroid・Mac間もシームレスになればうれしい人がたくさんいるはずですが、AndroidとiOSがモバイルOS市場を二分してる限り、そんな機能は純正では難しいんでしょうね〜。
