ランニング中に翼が生えるジャケット。
早朝や夜のランニング時、走り始めはちょっと肌寒いけど体がノッてきたら暑くなってくる…ということありますよね。
せっかく調子が出てきたのに、いちいち立ち止まってジャケットを脱ぐのはちょっと面倒。そんな悩みを一発解決してくれるのが、NIKEの最新アパレルAerogami Jacket(エアロガミジャケット)です。
なんと、汗をかき始めると勝手に通気口が開いて中の湿気を追い出し、汗が蒸発するとまた自動で閉じてくれる優れもの。これならランニング中、体が冷えすぎたりのぼせたりすることもなさそう!
ランニング中の体温調節は、アスリート本人だけでなくパフォーマンス向上のために研究を重ねる企業にとっても大きな課題でした。
つまり「体を冷やさない服」や「体の“自然冷却システム”である汗を逃がす通気性を備えた服」を作るのは、今やそれほど難しくありません。
でも、それを同時にかなえる服というのは、かなりの難題。今回、Nikeのエクスプローラー・チームとスポーツ・リサーチ・ラボの科学者はその答えに一歩近づいたようです。
アイデアのヒントは「折り紙」
Nike Running Divisionの「エアロガミジャケット」ってネーミング、「ちょっと日本っぽくない?」と感じた方、鋭い。
お察しの通り、これ日本の伝統文化である「折り紙」からインスパイアされたもので、商品名もそこからとったそうです。
ジャケットの前面と背面の生地には、ランナーの汗に触れると自動的に収縮する「水分反応フィルム」を採用。
フィルムが収縮すると、まるで折り紙のように「小さなウイングみたいな通気口」を形成し、汗が蒸発するときに生じる高温多湿の空気を外に逃がし、体を冷やしてくれるのです。
そしてジャケットが乾くと、今度はランナーの体が冷えすぎないように生地が膨張して通気孔が閉じられるという仕組み。
ランニング中、この一連のプロセスが何度も繰り返されるので、立ち止まってジャケットを脱いだり着たりしなくても体温調節することができるというわけです。
Nike Running Division Aerogami Jacketにはメンズ用とレディース用があり、それぞれ通気口の位置が異なります。
レディース用は7月からNikeのウェブサイトと「一部の小売店」で販売開始予定。メンズ用は今秋リリース予定だそうです。
価格は未定ですが、そこそこいいお値段になるだろうな、と思われます。アスリートを科学する最先端のスポーツウェア、今から楽しみです!