ボクたち、友達になれるワン!
なぜか掃除機をかけ始めると犬が闘いを挑んでくる…って、わりと「ワンコあるある」ですよね。ロボット掃除機でもそれは同じで、お掃除中のルンバをずっと追いかけては吠えまくるワンちゃんいますよね?
たしかに大きな音を出しながら不敵に家中を闊歩する存在は、ワンコからしたらある意味「侵入者」ですから、あくまで家を守ろうとしての行動なのでしょう。まして、床に落ちているパンくずやお菓子のカスを吸い込んでしまいますから、大事なおやつを奪っていくようにも感じているのかもしれません。
Gif: iROBOTそんな現代版の「犬猿の仲」を解消し、ワンコが吠えまくることなくルンバがお掃除できるように、と動物を愛するiRobot社のエンジニアチームが一肌脱いでくれました。
アメリカの“Pet Appreciation Week(ペット感謝週間)”にあたる6月初頭、彼らが開発したのはルンバ向けアクセサリ“Tasty Reward Emission Apparatus Thingy”、略してT.R.E.A.T.です。Treatは英語でおやつを意味しますから、このネーミングだけ見ても製作者の熱意が伝わってきますよね。
T.R.E.A.T.の基本コンセプトは、「ルンバは怖くないとワンコに覚えてもらう」というもの。
通常、ルンバにはゴミを集めるダスト容器がついていますが、これを外してT.R.E.A.Tを装着。すると、いつものように部屋中を動き回りながら、ワンコ用のおやつを(ドライ系のフード)を落としていってくれます。
もちろんダスト容器のかわりにおやつを抱えていますから、お掃除とエサやりを同時に行なうことはできません。でも、いつも通り音をたてながら動き回りますので、賢いワンコは「こいつが動くと、いいことがある!」とすぐに認識してくれるはず。
そうなれば、今後ルンバがお掃除をしていても、侵入者だと認識して吠えまくる、ということはなくなるでしょう。 現在はまだT.R.E.A.T.アタッチメントは公式販売に至っていませんが、アメリカとカナダではプロトタイプのテストユーザを募集中。いずれ日本でも利用できるようになるかもしれません。