45年前のコンピュータでYouTube動画再生してみた

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
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45年前のコンピュータでYouTube動画再生してみた
Image: Thorbjörn Jemander/YouTube

※この記事は2022年7月7日に公開された記事を一部編集して再掲しています。

愛すべき物好きさん。

45年も前のコンピュータでYouTube動画を再生してみた人がいます。それ相当の知識と技術とガッツがないとできない、まさに才能の無駄使い企画ですが、ギズモードはこういうの大好き!

物好きプロジェクトに挑んだのはYouTuberのThorbjörn Jemanderさん。使用したのは、1958年創業、70年台後半から80年台前半のパーソナルコンピュータムーブメントの一端を担ったCommodore(コモドール)社の端末PET(コモドールといえばCommodore 64が有名ですね)。PETは1977年に発売され、その当時で価格は3500ドル超えのスーパーマシン。とはいえ、現代ではお話にならずYouTube再生するにはトリックが必要。

Commodore PET 600は、当然ですが、そのまま電源いれたところでYouTube再生は無理。ディスプレイだって、そもそも緑のモノクロブラウン管。80x25のグリッドに文字を表示するのが限界のマシンで、データを読み込み表示するのにも数秒を要します。搭載されているOS Commodore BASICにYouTubeアプリいれるのすら不可能。てことで、Jemanderさんは外側から長いアプローチをかけることにしました。

まずは、PET背面の拡張ポートにさして使う、ハードとソフトを入れ込んだカートリッジ、通称「BlixTerm」を作成。中にはRaspberry Pi Zero 2 Wが入っており、これがWiFi経由でYouTubeにつなぎ、動画を読み込み、640x200の白黒動画を80x25グリッドのアスキー文字へコンバート。さらに、これを別のインタフェースカードを使って、Raspberry PiからPETの動画メモリに読み込ませます。で、ここでも問題発生で、PETの処理性能では再生だけも不可なので、毎秒30フレームに動画を最適化してなんとか目標達成! 45年前のパソナルコンピュータでYouTubeが再生できたぞ!

さんっざん苦労して再生した動画は、なんとなくホラー感ありますが、そういうことじゃないんです。チャレンジとプロセスが楽しいんですよね。

Video: Thorbjörn Jemander/YouTube

動画ではYouTube再生までの行程が解説されていますが、実際に再生されている映像だけ見たい人は27:52頃にジャンプ

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https://www.gizmodo.jp/2022/05/retro-35.html

Source: Hackaday