まるで空飛ぶマッスルカー、SF映画に出てきそうなパワフルeVTOL

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  • author 岡本玄介
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まるで空飛ぶマッスルカー、SF映画に出てきそうなパワフルeVTOL
Image: ACE VTOL

四角いマッスルカーが空を飛ぶ。

人間を乗せて空中での移動をスムーズに行うeVTOL(電動離着陸機)。世界中で開発されていますが、ほとんどはコックピットを囲むよう4カ所に下向きのローターがあったり、セスナ機のように翼があったりと、デザインが数パターンに分かれているように思います。

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ですが、ハミ出したローターを覆うようにボディーを造ると、一線を画した装いになるのも確か。

中国ではUFOソックリの円盤型がありましたし、BBQグリルのような網目が乗用車のようなボディーになった「Model A」もあります。

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ぶつかってもバンパーになる箱

オーストラリアの電動飛行機会社ACE VTOLが作っているのは、空飛ぶマッスルカー「GTスリップストリーム」。

一見すると四角い箱ですが、上や下から覗くとローターがあるのが分かります。

Video: Ace VTOL / YouTube

ローターはeVTOLの命ともいえる部品なので、もし事故があってもボディーが衝撃から保護する役目も果たしますね。

アメ車とSFのハイブリッド

マッスルカー的なボリュームも感じますが、SF映画やアニメにでも出てきそう。

2人乗りで特許取得済みの「次世代型アーク・リアクション・エンジン」を搭載しており、最高時速は約435km、フル充電で約483kmの距離を飛べるんですって。

またボタン1つで目的地まで自動運転する機能もあり、性能もSF映画のようです。

もう注文が入っている

カラバリは10色が用意され、1年以内に最初の試作機が完成する予定。

すでに連邦航空局との間で認証への話し合いが行われており、2027年米国デビューを予定しています。

現在はフロリダ州のAeroauto社より、2億5000万ドル(約351億円)分の注文が入っており、2040年までに最低でも100機が納品されることになっています。

ACE VTOLは2022年に設立されたので、信じられないようなシンデレラストーリーですよね。やっぱりこのデザインが気に入られたのでしょうか?

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Source: YouTube, Aeroauto, ACE VTOL via FINN