夏になって、陽の入り方も変わって、なんだか部屋の装いを変えてみたい気分。
とはいえ、いま使っている家具や小物には愛着があるしなあ。
そんなふうに思っていたのですが、部屋のなかで広い面積を占めるラグを変えると、グッと印象が変わることに気がつきました。
インテリアにもなじむチェッカー柄
今回新たに迎え入れたのは、JOURNAL STANDARD FURNITUREの「チェッカーラグ」。
遊び心のあるトレンドのチェッカー柄で、ここまで大胆な柄のラグは初めてだったのでドキドキ。
ポップな雰囲気になるかなと思いきや、敷いてみると想像以上にしっくり。
パターンが細かいからでしょうか。爽やかなグリーンが部屋をぱっと明るくしてくれて、それでいてインテリアにもすんなりとなじんでくれました。
ウッドテイストの家具や、観葉植物との相性もいい感じ。
ウールラグは魅力がたくさん
実はこのラグ、モロッコのベルベル人の女性織工により、一枚一枚手織りで織られているのが特徴。
モロッコの雪に覆われたアトラス山脈にある環境で育ったラムウールを使用しており、足裏からふかふかとしたやわらかさを感じます。
それでいて使いながらへたってしまうような感じはなく、厚みもしっかり。繊維がつぶれても、復元する力があるんだそうです。
いまでも何十年・百年経過したヴィンテージやアンティークのモロッコラグが高値で売買されているように、とても耐久性が高いのだとか。
たしかに、最高品質の羊毛と言われているのも納得……!
また、夏は涼しく・冬は暖かいのもウールラグの特徴のひとつ。
「ウールって夏は暑そう」というイメージがあったのですが、足裏に汗をかくようなときでも意外にサラッと受け止めてくれて、不快感はまったくなし!
むしろ冷房のきいた室内では、この温かみが安心感があります。
抗菌消臭機能も備わっており、さらに部屋の空気をきれいする浄化作用もあるとのことで、今後も期待大。
汚れにくく水分を弾きやすいのも、リビングに敷いているわが家にとってはうれしいポイント。
以前使っていたラグは飲み物をこぼし、ダメにしてしまったので……。
このラグを敷いたあとも一度水をこぼしてしまったのですが、水が一気に染み込むことなく、すぐに拭き取ることができましたよ(もちろん、こぼさないのが一番だと思いますが)。
未来のヴィンテージに
天然素材を手仕事で織り上げているので、糸の撚りや太さも一枚一枚、異なります。
仕上げまですべて人の手で施されるので歪みや織りムラもありますが、それもまたこのラグの個性。
遠く離れたモロッコで織られたラグが、東京の自分の部屋にいま佇んでいると思うとなんだか不思議。
使えば使うほど、どんどん愛着がわきそうです。
今までは比較的手頃なラグを選んで、汚れたら交換……というスタイルでしたが、今後も長く、大切に人生を共にしたい一枚と出会えた気がします。
Photo: 小池田