【iPhone 15】キャリアの「乗り換えプログラム」。どんな人にぴったり?

  • 9,512

  • author 小暮ひさのり
  • X
  • Facebook
  • LINE
  • はてな
  • クリップボードにコピー
  • ×
【iPhone 15】キャリアの「乗り換えプログラム」。どんな人にぴったり?
Photo: はらいさん

「買う」じゃなくて「手に入れる」ってコトになりますが。

ついに発売されたiPhone 15シリーズ。Appleストアだけでなく、当然キャリアでも取り扱われています。端末代金はAppleストアより割高ですけど、端末代金を分割して購入する、いわゆる「乗り換えプログラム」を利用できるのがポイント

このキャリア独自のプログラム、大きく分けて2パターンあります。

・ドコモ/au……端末ごとの残価を設定して、残りを分割で支払っていく「残価設定型」

・ソフトバンク/楽天モバイル……端末価格を48回に分割して払っていく「4年分割型」

最近のiPhone高いし、今年はキャリアの乗り換えプログラムもアリなのかもなー。おや? 条件さえ満たせば回線契約が必ず必要というわけではないらしいぞ…! なんて気づきもあって、気になっていたのです。

せっかくなので、内容をまとめてみました。

<目次>

ドコモ「いつでもカエドキプログラム+」

au「スマホトクするプログラム」

ソフトバンク「新トクするサポート」

楽天モバイル「楽天モバイル買い替え超トクプログラム」

乗り換えプログラムのメリット・デメリットは?


ドコモ「いつでもカエドキプログラム+」

230926kaek01
Image: NTTドコモ

今回僕が真剣に悩んだのが、ドコモの「いつでもカエドキプログラム+」です。

機種代金の一部を残価として設定し、残りを24回払いで支払っていきます。いわゆる残価設定型プランですね。

ただ、このプログラムでは早期利用料(最大で1万2100円)を支払うことで、12~22か月目での返却ができ、残価額の支払いや分割支払い金が不要になるんです

つまり1年単位で最新機種に買い替えるような僕らにピッタリ! ドコモありがてえ!

ただ注意点もあって、機種変後は端末が手元に残らないのと、「smartあんしん補償」へも加入が必要で別途コストがかかります。また、dポイントクラブ会員も必要です。

僕、dポイント経済圏の外に居たので、なんだかちょっとめんどいな…って思ってパスしてしまいましたが、「およそ半額の端末代金+補償プラン代金+乗り換え時の早期利用料」で毎年新しいiPhoneになる。はコスト的に見てもメリットあると思うんですよね。


au「スマホトクするプログラム」

230926kaek02
Image: au

auでも残価設定型24回払いで購入できる「スマホトクするプログラム」が用意されています。

こちらも機種代金の一部が残価として設定されているので、毎月の支払いが軽減され、13カ月目~25カ月目までに端末を回収すると、最終回の支払いが免除されます。

ただ、ドコモのように1年で返却…みたいな早期返却オプションは用意されていません。早く返しても24ヶ月目までの分割支払金は残るので、25ヶ月目での返却がベストですね

auユーザー以外でも申し込みできますが、分割支払金をau Payカードで支払うとPontaポイントが貰えるので、旨味があるのはau経済圏のユーザーです。


ソフトバンク「新トクするサポート」

230926kaek03
Image: ソフトバンク

ドコモとauは残価設定型でしたけど、ソフトバンクは48回の支払回数を設定して4年で分割返済していくスタイル、「新トクするサポート」です。

4年使い続ける必要はなく、25ヶ月目に端末を返却することで、最大24回分の分割支払金が不要になります。本来の半額で2年間のお付き合いができるってわけですね。

早期返却もできますけど、やはりコスパが最大化されるのは25ヶ月目での返却です。スマホのバッテリーもちょっとヘタれてきたし、新しい機能も追加されたり〜…なあたりで乗り換えるとイイカンジかも。


楽天モバイル「楽天モバイル買い替え超トクプログラム」

230926kaek04
Image: 楽天モバイル

第4のキャリアと存在感をガンガンに伸ばしている楽天モバイルも、おトクな買い方「楽天モバイル買い替え超トクプログラム」が用意されています。

こちらもソフトバンクと同じ48回払いですが、25ヶ月目に機種変更すると残り(24回分)の支払いが不要になります。やはり実質半額ですね。

回線の申し込みは不要ですけど、分割支払い方法は楽天カードのみとなるので、楽天カードユーザーじゃないとダメ。

でも、楽天モバイルは他のキャリアより端末代金が安いし、条件さえ満たせば楽天ポイントの還元も受けられます。楽天経済圏で暮らしている方にはアリ寄りのアリなのかも?


乗り換えプログラムのメリット・デメリットは?

こうして4キャリアの乗り換えプログラムをチェックしてみたわけですが、同じようで意外とキャリアごとに特徴が違いますね。

ドコモの1年で返せるってのはスゴイと思いますし、楽天モバイルのベースの端末代金の安さ(それでもAppleストアより結構高いけど)は、競争力として強そう。

最後にキャリアの乗り換えプログラムで購入するメリット・デメリットをざっくりとまとめました。

【メリット】

・一括でデカいお金を動かさずに済む

・特定の期間支払い後は、残債や残りの分割支払をナシにすることもできる


【デメリット】

・おトクさを最大化するには、端末の返却が必要

・利用に特定のサービスへの加入や支払い方法が必要なケースもある

・返却時に端末が損傷していた場合は、別途故障費用が発生することも

最近のiPhone高いし一括じゃぁキツイ。通信費と支払いも一元化したい! みたいなところで、分割払いできるのはキャリアのメリットですね。回線契約が無くてもいいけど、回線契約があってキャリアのサービスを活用している人にとっては選択肢としてアリ。

また、どのキャリアも特定の期間支払った後は、端末返却で残価や残りの支払い回数がナシになるので、うまく利用できれば半額くらいで最新スマホが使えちゃう。これは強み。

ただ、どのプログラムも端末を返却前提なところもあるので、そこはやっぱり悩みどころですかね。やがて別れるのが確定しているお付き合い。なんだかドラマチックだけど切なくなります。

まぁ、買い取りショップで売っても居なくなるから一緒なんだけどね!

Source: NTTドコモ, au, ソフトバンク, 楽天モバイル