猛暑続きの夏も過ぎ、ようやく過ごしやすい気温になってきましたね。夜にはもう秋の虫が鳴き始めるなど、季節の変わり目を感じる雰囲気に。
しかし、季節の変わり目といえば不安定な気候。台風をはじめ、突然のゲリラ的な雨も油断できません。そこに冷たい北風が吹き荒れるのも時間の問題です。
そんなわけで今回は、季節の変わり目に対応できるスーパー機能搭載でコンフォートなステンカラーコートをピックアップしてみました。
泣く子も黙るスーパー素材GORE-TEX PRODUCTS
今回ボクがオススメするのは、THE NORTH FACE（ザ・ノース・フェイス）のURBAN EXPLORATION（アーバンエクスプロレーション）シリーズからリリースされた、Compilation Over Coat（コンピレーションオーバーコート）です。
表地には200D Recycled Nylon Tussah GORE-TEX（2層）というGORE-TEX PRODUCTSを採用しているので、突然のゲリラ豪雨だろうが、雹が降ろうが、大雪だろうが、冬の冷たい北風が吹こうがなんのその！
GORE-TEX PRODUCTSは、防水耐久性、透湿性、防風性を兼ね備えたスーパー素材。｢水は通さず湿気は通す｣という特徴があり、外側からの雨などの水は通さず、内側からの汗などは水蒸気として外に逃がしてくれるため、たとえ汗をかいたとしても蒸れにくく快適さを保ってくれるのです。
このCompilation Over Coatは、まさにこの不安定な気候の時期にもってこいな防水アウターと言っても過言ではないでしょう。ただ、さすがに雹は痛い、というか危ないかもしれませんがね。
現代的なオーバーシルエットにアップデート
今季は、例年の同型よりも、ちょっとゆとりのあるオーバーシルエットにアップデート。
オーバーシルエットは、ここ数年のトレンドのスタイルでもあるのですが、例えば、ハイロフトのダウンジャケットなどの上から着込むことが可能になっています。
ハイロフトとは断熱材のボリュームやカサのあるウェアのことで、つまりそれなりにモッコモコなダウンジャケットをインナーとして着た上でも、気軽に着ることができるのです。
だから、極寒の真冬でも、ダウンの上にCompilation Over Coatをまとえば、冷たい風を通さず、保温性も生まれ、そう簡単に体が冷えることはありません。
オーバーシルエットでありながらも、ハリと重量感がある生地、そしてステンカラーコートのスタイルなので、スーツ着用時のアウターとしてビジネスシーンでもなんの問題もなく着用可能。
特に寒い日は、スーツ、ダウンベスト、Compilation Over Coatというレイヤリングも楽しめそうです。
さらに、体型が気になり始めたオジさん世代でも、｢これはトレンドだから！｣とオーバーに言い張れるシルエット感がたまりませんよね。
本気のアウトドア機能を都会的タイルで着こなせ
このURBAN EXPLORATIONシリーズは、THE NORTH FACEの中でも、都市生活者に焦点を当て、機能合理性を持つプロダクトを提案しているライン。
簡単に言うと、通常の本気系アウトドアラインとは機能的に一緒でも、ファッション視点で都会的なデザインのコレクションなのです。
特に、このCompilation Over Coatにおいては、アウトドアブランドだからこその機能性を備えながらも、細かい気配りデザインもうれしかったり。
例えば、ダーツと呼ばれる服が体のラインに沿うように布を立体的に仕立てるための技法を用いた肘の部分。このダーツがあることによって腕の動きが妨げられにくい仕様になっています。
袖口は太めの面ファスナーを採用することで、手袋などを着用しても容易に調節可能。
さらに、右側の大きめのフラップ付きポケットの中には、鍵など大事なものを収納できるファスナーポケットも。
胸の内ポケットにもファスナーを付け、収納物の落下を防止しています。
また、縫い付けのボタンはバイオポリエステルの水牛調レーザー彫刻ボタンを使用。
後ろ衿裏に身生地と同色の刺繍ロゴを配置することで、シックな雰囲気に仕上がっています。
都市生活で求められる機能性と、スマートな身のこなしに適応する洗練されたデザイン性で、ストリートスタイルから、ビジネススタイルまで。Compilation Over Coatは、これからの季節にピッタリすぎて、間違いなく日々のマストアイテムになりそうです。
特にこのニュートープカラーは、軍モノチックなスタイルを楽しめて、個人的にも気に入っています。
Photo: カネコヒデシ
