2023年も残り約2カ月となりました。芸術の秋のお供に、映画を観ませんか?
今回は、2023年9月以降公開の新作続編映画をまとめました。
まだその映画シリーズを観ていないという方に、各映画シリーズのあらすじをご紹介しますので、シリーズを観てから続編映画をご覧いただければ幸いです!
『ジョン・ウィック』
まずは、大人気のキアヌ・リーブス主演のガンアクション映画『ジョン・ウィック』です。
『ジョン・ウィック』のストーリー
かつて裏社会において最も恐れられた元殺し屋のジョン・ウィックは妻と死別し、悲しみに暮れていました。さらに、愛犬を殺され、愛車を盗まれ、多く失った彼は復讐を決意し、再び裏社会へと足を踏み入れます。
この『ジョン・ウィック』という映画シリーズはいうなれば「巻き込まれ復讐アクション映画」といえると思います。
上述の1作目ストーリーから始まり、毎回なんやかんやで被害を被り、復讐することに。そうしている間に裏社会を牛耳るマフィアや別の殺し屋に狙われて、果ては自分に懸賞金がかけられるようになっていき...といった具合です。
一方で、拳銃だけでなく、マーシャルアーツや格闘術、なんなら身の回りにあるものなんでも使って倒していく姿は本当に痛快です。
続編映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』
さて、2023年9月22日にシリーズ新作の『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が公開されました。
新作では、これまでシリーズで狙われた組織のなかでも最大の、裏社会を支配する頂点ともいえる組織との対決となります。妻との思い出とともに生きるため、かつての同業者ら友の力も借り、組織に立ち向かっていきます。
『攻殻機動隊 SAC_2045』
士郎正宗による漫画を原作としたSFアクション・サイバーパンクアニメーション『攻殻機動隊』。未来の日本を舞台に、特殊部隊「公安9課(攻殻機動隊)」の草薙素子とそのメンバーの活躍を描く物語です。
『攻殻機動隊』シリーズとは
電脳化、全身義体化、"メタバース"のような電脳空間、自律AI、アンドロイドやサイボーグなど技術進化した未来。一方で、経済システムの変化や崩壊、テロリズムの横行、国家間の対立激化などさまざまな事件が起こります。公安9課はそのような犯罪に対処する部隊、ということです。
さて、この攻殻機動隊には映画やアニメシリーズなど多くの映像作品があります。以下にまとめました。
映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』
映画『イノセンス』
アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズ
映画『攻殻機動隊 ARISE』
アニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』
『STAND ALONE COMPLEX』シリーズとそのテーマ
『攻殻機動隊 SAC_2045』(シーズン2まで配信中)は、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(SACシリーズ)の続編作品です。このシリーズは、原作と世界観を共有しつつも、原作とは違うパラレルワールドを描いた作品。
このシリーズには、タイトルにもある「STAND ALONE COMPLEX(独立した個々の集合体)」というテーマがあります。
たとえば、1人の指導者による組織的犯罪ではなく、ある1点を共有したものたちによって自律的に犯行が行われていく事件や、大衆の一部が無意識に共犯者になっていく、といった物語が描かれていくのです。
『攻殻機動隊 SAC_2045』では、シンギュラリティーが起こるとされる2045年を舞台に巻き起こる事件と公安9課の活動を描きます。
ですので、まずは『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』を観ることを強くおすすめします。
続編映画『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』
さて、2023年11月23日から映画『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』が公開されます。こちらは『攻殻機動隊 SAC_2045』のシーズン2に新作カットを加えた劇場版総集編。シーズン1から起こった1つの事件の結末を描く映画です。
『攻殻機動隊 SAC_2045』はフル3DCGアニメーションということもあり、映像表現が以前と変化しています。映像表現を含めて劇場でぜひとも観てほしい作品です。
『エクソシスト』
映像・音楽ともに世界的に知られるホラー映画『エクソシスト』。この映画は、なんと今から50年前の1973年に公開されました。とはいえ今観ても、この映画は怖くて、そしておもしろいです。
『エクソシスト』のストーリー
さて、『エクソシスト』は、タイトル通り悪魔祓いがテーマの作品です。女優のクリスと、一人娘のリーガンはワシントンの郊外に二人で暮らしていました。ところが、娘のリーガンの様子が徐々におかしくなり、怪奇現象も起こり始める。病院では治療できないとしてエクソシスト(=悪魔祓い師)の神父を頼ることになり、悪魔祓いの儀式が始まるのです。
『エクソシスト』はこれまでシリーズとして4作品が公開されています。それらの続編については、スピンオフや前日譚といったエピソードでした。
続編映画『エクソシスト 信じる者』
1作目から50年の時を経て、シリーズ5作目として続編『エクソシスト 信じる者』が2023年12月1日に公開されます。
今作は、2人の少女に悪魔が取り憑くという新たな恐怖を描いています。さらに『エクソシスト』で主人公だったクリスがこの事件解決の助けを求められる、というストーリーです。
時を経たクリス役には1作目と同じくエレン・バースティンが演じるというのも驚きです。こうした点もあり、『エクソシスト』の直接の続編映画として期待が高まります。
惜しくも亡くなってしまった原作者のウィリアム・ピーター・ブラッティがオリジネーターとしてクレジットされているところも正統続編としてのリスペクトを感じさせます。ぜひ観に行きたい!
『チャーリーとチョコレート工場』
ロアルド・ダールの児童小説を原作としたファンタジー映画『チャーリーとチョコレート工場』。ジョニー・デップ演じる奇想天外なキャラクターも魅力的で、日本でも大人気の作品です。
『チャーリーとチョコレート工場』のストーリー
世界的なチョコレート菓子を生み出したウィリー・ウォンカは、完全秘密としていた工場への招待状を5枚お菓子の中に忍ばせます。貧しい家庭に生まれたチャーリーはその工場見学へのチケットを手に入れました。ウォンカに案内された工場は、ただのチョコレート工場ではない夢のような世界でした。チャーリーはそれに興奮しつつも、最後にある決断をする...といった物語。
夢のようなファンタジー要素の裏に「家族」というテーマを据えた切なくも心温まるようなストーリーは多くの人の心掴みました。
続編映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
2023年12月8日から続編『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が公開します。前作から18年振りの新作となります。
今作は、『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚、若きウィリー・ウォンカがチョコレート工場を造るまでの物語を描きます。
若き日のウィリー・ウォンカを演じるのは、大人気の俳優ティモシー・シャラメ。ウォンカの奇想天外なキャラクターは今回も顕在。さらに前作同様にファンタジー色やミュージカル要素もあり、期待が高まりますね。
『デューン 砂の惑星』
『ブレードランナー 2045』や『メッセージ』の監督としても知られるドゥニ・ヴィルヌーヴによるSFスペクタクル映画『デューン 砂の惑星』。
『デューン 砂の惑星』とは
1960年代のSF小説を原作とした映画で、これまで幾度か映画化が試みられてきましたが物語の複雑さなどから「映像化不可能な作品」とまで言われていました。
実際に、アレハンドロ・ホドロフスキーは映画を完成させることはできず、1980年代にデヴィッド・リンチは公開までこぎつけたものの、あまり良い評価は得られませんでした。個人的にリンチ版はけっこう好きですが...。
『デューン 砂の惑星』のストーリー
さて、ストーリーですが、舞台設定は未来のはるか遠い惑星の話です。惑星ごとに1つの一族が築かれるような技術が発達した中で、ある惑星にて不老薬ともいえる「メランジ」という物質が存在していた。そこはデューンと呼ばれる砂だらけの惑星。主人公のポール・アトレイデスの一族はその惑星への移住と利権獲得を命じられるが、陰謀に巻き込まれてポールは命を狙われる身となってしまう...といった物語です。
一族間の争いや陰謀、裏切り、差別など幾重にも絡まり合うストーリーはやはり重厚そのもの。
続編映画『デューン 砂の惑星 PART2』
さて、続編となる『デューン 砂の惑星 PART2』が公開されます。今作は、当初は2023年11月公開予定でした。しかし、ハリウッドでの脚本家組合(WGA)と映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキの影響で公開延期されました。
先日新たな情報があり、2024年3月20日公開になるとのこと。この壮大なスケールで描かれた大作はぜひとも劇場で観たいものです。公開までまだ日にちはありますが、1作目を見返すことにしましょう。
以上、2023年9月以降公開の新作続編映画と各シリーズのあらすじまとめでした。
個人的にどれも本当に好きな作品なので、続編映画も楽しみでなりません。また、シリーズ作品が現在動画配信サイトで観られるものもあるので、まずこちらを観てほしい! 絶対おもしろいから!