それができたら、結構すごい!
Appleの空間PC、Vision Proはかなり高額になる模様です。しかし、高額ゆえにいろいろとできることを詰め込んでからリリースしたい思いがあるのか、メンタルヘルスの診断と、将来的には治療までできるようにする可能性についての議論が、Apple内で行なわれているようです。
表情を読み取って診断
The Informationによると、Vison Proに搭載されているカメラやセンサーが取得したデータを利用することで、医療提供者(またはApple)が患者のメンタルヘルスの状態を把握することができるとのこと。
このデータには表情も含まれていて、これを利用して不安、うつ病、あるいは心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを特定できるようです。
さらに患者がどのように感情を表現するかに関するデータを収集するために、Vision Proの視線追跡ソフトウェアを利用することも検討しているとも伝えられています。
Vision Proによる治療は、Vision Proがポジティブな感情を引き出し、気分を改善するために音や映像を流すことを考えているとのことです。
Appleはメンタルヘルスに注目
Appleがメンタルヘルスのトラッキングに興味を持っているとの噂は、今回が初めてではありません。
2021年には、AppleがUCLAと製薬会社Biogenとそれぞれ提携して、iPhone向けのメンタルヘルス追跡ソフトウェアの開発に取り組んでいると報じられました。
Vision Proと同様に、iPhoneもキーボード、カメラ、およびオーディオセンサーからのデータによって、顔の表情、睡眠パターン、およびタイピングスピードなどの指標を追跡することができるとのこと。
Appleは、前回の新製品発表イベント「Wonderlust」でも健康とウェルネスへの取り組みを強調しましたし、こっち方面にかなり力を入れていきたいのは感じますね。
6月のWWDCで発表されたVision Pro。この技術はAppleにとって大きなジャンプアップになるとされていますが、消費者や投資家は3,500ドル(約52万6000円)という価格設定にちょっとびっくり。
それでもティム・クックCEOはWWDCで、Macがコンピューターに、iPhoneが携帯電話に対して成し遂げたことと同じように、Vision ProがAR/VRに及ぼす可能性を信じていると述べています。