これは便利そうだ。
ジャパンモビリティーショーのホンダブースにやってきました。結構広いブースなのですが、その一角にバッテリー交換式EVが各種並んでいます。
ホンダは、モビリティーのEV化に際しての「短い航続距離、長い充電時間、高いバッテリーコスト」という課題をクリアするために、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack」(ホンダモバイルパワーパック)を開発しました。
これは、1.3kWhのリチウムイオンバッテリー。これを各種電動モビリティの動力源として使用すれば、先ほどの3つの課題が解決できます。
ホンダは、すでにこのモバイルパワーパックに対応したEV軽自動車などの実証事件を開始。また、モバイルパワーパックを使ったEV車も参考展示していました。
ステーションでバッテリーを交換
このモバイルパワーパックの充電ステーションがこちら。「Honda Power Pack Exchanger e:」(パワーパックエクスチェンジャーイー)です。すでに実用化されており、都内の地下駐車場などに設置されています。
使い方はシンプル。契約者にはあらかじめタグが提供されているので、使用したバッテリーを持参して、タグをパワーパックエクスチェンジャーイーの液晶にタッチ。
すると、満充電されたバッテリーの場所が表示されるので、その番号のバッテリーを抜き取り、持参したバッテリーを装着。これにて終了です。
街中に、モバイルバッテリーのレンタルサービスがありますが、それのEV版といった感じでしょうか。
これが街中にいっぱいあれば、EV車のバッテリー残量がそれほど気にならなくなり、EV車への心理的負担が減りそうです。
自宅で使うことも可能
でっかいリチウムイオンバッテリーのモバイルパワーパックですが、EV車だけではなく自宅でも使えるようになるようです。
「Honda Power Pod e:」は、自宅でモバイルパワーパックが使えるバッテリー交換式ポータブル電源。これにモバイルパワーパックを装着すれば充電もできますし、ポータブル電源として活用することもできます。なかなかいいアイデア。
なお、こちらはプロトタイプとのこと。これ市販されたら、ちょっと欲しいかも。
EV車普及の壁を低くしてくれる存在
EV車、興味はあるんですけど、いまいち買い換えようと踏ん切りがつかないのは、やっぱりバッテリーの問題が大きいから。でも、交換式バッテリーであれば、EV車に対する不安がかなり解消されます。
これがどんどん普及してきたら、EV車を購入しようかなという方、増えるかもしれませんね。
Source: ジャパンモビリティーショー