「なんか最近、X(旧Twitter)閑散としてるな…」と感じてるそこのあなた。それは気のせいではありません。
イーロン・マスクの反ユダヤ発言や陰謀論アカウント拡散に嫌気がさした広告主が続々と広告出稿を止め、ついには大手ハリウッドスタジオのディズニー、パラマウント、ライオンズゲート、ソニー・ピクチャーズ、ユニバーサル、ワーナー・ブラザーズがX上での情報発信そのものをやめてしまっているのです。
代わってディズニー人気アカウントの@StarWars、@Pixar、@MarvelStudiosがアクティブに投稿を開始したのは、競合のThreadsです。
スティーヴン・コルベアの深夜お笑い番組も、前は何かあればX上で真っ先にファンに報告していたのに、今はThreads。おもしろスキットもXには一切流れていません。
CNN親会社のディスカバリーも11月中旬からまったくつぶやいていなくて完全な沈黙状態が続いています。
IBM、Appleが広告撤退を決めた直接の引き金
IBMが広告撤退を決めたのは、こんな風に自社広告がヒットラー信奉者のポストの隣に表示されたから。Media Mattersが発見して「これでいいの?」と報じ、「危なくて出せねえ」と判断したものです。その後、Apple(アップル)、パラマウント、ディズニー、NBCもすぐさま広告撤退を決めました。
ニューヨーク・タイムズが入手した社内文書によると、広告を停止した企業は100社をくだりません。広告停止を検討中の企業まで含めると200社以上におよび、Amazon、Netflix、コカ・コーラも含まれています。
一連の広告主離れでXが被る損失は年内に最大7500万ドル(約110億円)にも上る見通しとのことです。
広告離れだけでも苦しいのに、コンテンツまで離れちゃって、X、大丈夫なんかな…。
Source: AXIOS