もはや、Series 9です。
今年登場したApple Watch Series 9とApple Watch Ultra(第2世代)には新機能の1つとしてダブルタップが追加されました。親指と人差し指を2回タップすることでアラームを止めたり、電話に出ることができる便利なジェスチャ機能です。
が、実はある設定をオンにすることで、Apple Watch Series 4以降のモデルでもダブルタップのようなジェスチャを使えます。
実はこれ、watchOS 9に含まれていたクイックアクションと呼ばれるアクセシビリティ向けの機能の1つで、ダブルタップと同じジェスチャを行なうことで、上肢に障がいのある方でも画面に触れることなく一部の操作ができるという機能なのです。
クイックアクションをオンにする方法
クイックアクションをオンにするには、まず最初にiPhoneで「Watch」アプリを開きます。次にアクセシビリティをタップしたら、クイックアクションを選択してオンにします。
実際にApple Watch Series 7で1週間試してみました
クイックアクションですが、ほぼダブルタップといってもいいほどさまざまなアクションを実行できました。
仕組みとしては、画面上部にダブルタップという青枠のメッセージが表示されたら親指と人差し指を2回トントンするだけ。
通知が届いた画面でトントンすると、通知画面を閉じてくれるので、文字盤上部に赤い点が表示されることもありません。
アラームやタイマーにも対応しています。紅茶を飲むときは3分タイマーを使うなんてときに、画面に触れることなく止めることができるのは便利です。
また、デスク作業中で意外と便利に感じたのが音楽の再生および一時停止がダブルタップに対応していたこと。席をちょっと離れる際も指をトントンするだけで音楽を停止できるのはまさに魔法のような感覚ともいえます。
個人的に1番便利に感じたのが、「ワークアウトの開始を通知」に対応していたこと。
これは、自転車や徒歩である程度の距離を移動すると、Apple Watchが「もしかして運動してる?」みたいに聞いてくれる機能なんですが、手袋を外したくないこの寒い季節、画面に触れることなくワークアウトをそのままオンにできるのはとても便利に感じました。
ほかにも、筆者が試した限りでは遠隔によるカメラの写真撮影や電話の応答にも対応していました。
まさか新型Apple Watchの新機能がほかのモデルでもほぼ同じように使えるとは思っていなかったので、ますます現行モデルの完成度の高さを実感することができました。