二日酔い度に合わせたコンボの提案。
クリスマスから新年と飲酒の増える時期ですが、ブラジルのバーガーキングでは｢ハングオーバー・ワッパー｣とという二日酔いさん向けの企画が登場しました。顔認識技術を使用して二日酔いだと診断されると、割引クーポンがもらえるというもの。
クーポンをもらえるのはうれしいですけど、二日酔いです！って断言されるのは辛いかも...。
年末は毎日が金曜日
この企画の動画の冒頭に｢年末は毎日が金曜日。二日酔いがやってくる！｣とアナウンスが入るんですが、地球の裏のブラジルのみなさんも、忘年会で毎日飲んで二日酔いの私たちと同じような感じなんですね。
説明のアナウンスでは｢BKが贈るハングオーバー・ワッパーでは、あなたの二日酔い度をスキャンし、割引付きであなたにぴったりのコンボを提案します｣とのこと。このイベントは1月2日まで開催予定です。
意外と少ない割引だった...
米GizmodoのThomas Germain記者がワインを飲みすぎたクリスマスの翌日、実際に試してみたそうです。
割引はブラジルのデリバリーオーダーにのみの適用でしたが、顔認識は同社のモバイルアプリと専用のウェブサイトで利用可能だったそうです。ウェブサイトにiPhoneカメラへのアクセスを許可しセルフィーを撮ると、ダブルワッパージュニアが提案されたそう。
Germain記者曰く｢プライバシーと引き換えに、アメリカドルで約62セントの割引クーポンコードをもらえました｣とのこと。思ったより少ないですね...。
顔認識機能についてですが、実際はちゃんと機能していないことのほうが多いのが本当のところ。白人男性の顔についてはまあまあ正確だと言われていますが、多くの研究で、黒人、アジア人、ラテン系、女性の顔を識別する際の正確性がかなり低いことがわかっています。
また、感情を測定したり、政治的思想を検出したり、恋人を見つけたりとたくさんの企業が顔認識機能を使ったサービスを提供してはいますが、実際どれくらい精密で役に立っているのかは怪しいところ。なので、二日酔いを検出する、というのも怪しいなと思ったら、バーガーキングもそれをしれっと認めているんです。
架空の測定だった！
ハングオーバーワッパーのサイトのポルトガル語のプライバシーポリシーのところを見ると、バーガーキングはこのシステムを｢二日酔いの架空の評価｣と説明。つまり、実際には何も測定していないってことですね。
Germain記者は自分の顔というプライバシーを引き渡してしまったと言っていますが、一応バーガーキングは｢写真を第三者と共有しない、そして広告やハングオーバーツール以外の目的には使用しない｣と述べているので大丈夫でしょう。
まぁマーケテインングとしてはおもしろいアイディアですよね。なので、二日酔いの日はバーガーキングで食事してもいいかな、って気になっちゃいますね。
