AppleのiPhone＆Apple Watchのデザイントップを務めるTang Tan氏が、2024年2月をもって退職すると報道されていましたが、その後の話がでてきました。
BloombergのApple事情通Mark Gurman氏によれば、退職後のTan氏は、あのジョナサン・アイブ氏のデザイン事務所LoveFromに合流予定だといいます。
Apple伝説のデザイナーの元に集う元Apple社員たち
Appleの伝説のデザイナーと呼ばれるジョナサン・アイブ氏。Appleの歴史でスティーブ・ジョブズ氏の次に有名と言っても過言ではないかもしません。20年以上Appleのデザインをリードし、iMacやiPhone、Apple Watchなど、アイコニックな製品デザインに携わってきました。そのアイブ氏が2019年にAppleを退職して立ち上げたのがLoveFrom。
Bloombergによれば、LoveFromにはすでに20人以上の元Apple社員が集結しており、うち14人ほどはアイブ氏がいたデザインチームからの転職組だといいます。
Appleの外で集まるアベンジャーズ的な元Appleデザイナーたち。彼らが、今、作ろうとしているのは…。
OpenAIとともに作る｢AI界のiPhone｣
昨今急激に進むAI業界。GoogleやMicrosoftといったおなじみのビックテック企業もフルコミットしており、外から一見しただけではAppleは遅れをとっているように見えますが…。
そんなAppleを横目に元Appleデザイナーたちが集合するLoveFromには、OpenAIとタッグを組んでAIハードウェアを作ろうとしているという話が秋頃から出ています。OpenAIを率いるサム・アルトマン氏が直々にアイブ氏にAIハードウェアの開発を提案しており、数百万ドル規模の資金も押さえていると言われていますが…。
伝説のデザイナーのアイブ氏、AI普及の立役者であるアルトマン氏、そして現在のAppleデザインを率いるTan氏。3人で何を作るかというと…まだわかりません。
アルトマン氏はAIハードウェアで｢スマートフォンと競合するつもりはない｣とも話していますが、さてなんなのでしょう。｢AI業界におけるiPhoneのようなもの｣という話もありますが、それは一体。もしかしたら、3人にもまだわからないまったく新しい何かなのかもしれませんね。
Source: Bloomberg
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